2010年04月30日
『釈明』 の必要などあるのか???(その2)
昨日の 「こじろう117」/ 「『釈明』 の必要などあるのか???(その1)」 では、
先日TVで放映された 「餃子の△将」 の新入社員研修の様子につき、ネットなど
で批判的な声が上がり、それに対して 「△将」 側が釈明文を掲載したことにつ
いて私見を述べた。その趣旨は、 「『△将』 の研修についての考え方や方針は
至極真っ当なものであり、批判される筋合いでもなければ、ましてその批判に対し
て釈明などする必要は全くない」 というものである。
今日はさらに研修を受けている新入社員の立場からまず述べてみる。批判にある
ように、たとえその研修が 「軍隊式」 であろうが 「洗脳」 であろうが、そもそも
これは自らその会社に入社を希望し、自分自身の自由な意志によって受けている
研修なのである。つまり、研修がいやならいつでも自分からリタイアすることも自由
なのだ。研修の様子の中で、ある新入社員が「私は数多くの企業の採用試験を
受けことごとく落とされ、『△将』 に拾ってもらった身です」 というものもあったが、
それまでの自分の生き方や甘い考え方では社会に通用しないということに自ら気
づき、研修を通じて 「自分をたたき直してもらおう」 という気持ちをもって参加してい
る若者も少なからずいるのはまちがいない。すなわち、昨日も述べたように、「△将」
側と 「新入社員」 側がこの研修について 「合意」 の上で行っているという言い
方ができるのはもちろんのこと、お互いがそれぞれ大きなメリットを享受できる関係
になっているとさえいえるのである。だからそういう実態を批判するという行為は、
一種の 「僻み」 や 「妬み」 の現れである、といわれても仕方がない。
また 「△将」 の釈明文のなかに、「現代の若者は家庭や学校で 『挨拶・礼儀』
などのしつけがなされていない」 というものがあったが、自分の考えではそれらは
本来家庭で、つまり保護者の責任でなされるべきものである。だから問題にしたり、
批判したりする対象はまず、そういうことを学校や職場で指導せざるをえない原因
をつくっているような保護者や家庭であろう。だからそれを無償で (どころかおそ
らく研修中であろうとも給与を支払って) 指導してくれる企業の姿勢に感謝すべ
きであるとさえいえるのではないだろうか。
深刻な外食不況といわれるなか、昨年においては全国550店舗 (フランチャイズ
含む) のすべてで黒字を計上したという偉業は、「△将」 のこのような社員教育
に対する姿勢と無関係であるとは決して言えないだろう。
何ごとにおいても 「過ぎたるは及ばざるがごとし」 ということはあてはまるもの
であり、こういう研修の厳しさにも当然 「限度」 というものは存在する。その意
味では、あまりに行き過ぎのものは批判の対象になるのもやむをえない。しかし、
その本質を十分に見ようとすることもなくして、つまり表層的な部分だけをとらえて
批判や非難をするのは全くの見当違いである。
( 4月29日 「こじろう117」 ) 参照
「過ぎたるは及ばざるがごとし」と
いうことを飼い主によくわかってほ
しいと思っている!? こじろう
先日TVで放映された 「餃子の△将」 の新入社員研修の様子につき、ネットなど
で批判的な声が上がり、それに対して 「△将」 側が釈明文を掲載したことにつ
いて私見を述べた。その趣旨は、 「『△将』 の研修についての考え方や方針は
至極真っ当なものであり、批判される筋合いでもなければ、ましてその批判に対し
て釈明などする必要は全くない」 というものである。
今日はさらに研修を受けている新入社員の立場からまず述べてみる。批判にある
ように、たとえその研修が 「軍隊式」 であろうが 「洗脳」 であろうが、そもそも
これは自らその会社に入社を希望し、自分自身の自由な意志によって受けている
研修なのである。つまり、研修がいやならいつでも自分からリタイアすることも自由
なのだ。研修の様子の中で、ある新入社員が「私は数多くの企業の採用試験を
受けことごとく落とされ、『△将』 に拾ってもらった身です」 というものもあったが、
それまでの自分の生き方や甘い考え方では社会に通用しないということに自ら気
づき、研修を通じて 「自分をたたき直してもらおう」 という気持ちをもって参加してい
る若者も少なからずいるのはまちがいない。すなわち、昨日も述べたように、「△将」
側と 「新入社員」 側がこの研修について 「合意」 の上で行っているという言い
方ができるのはもちろんのこと、お互いがそれぞれ大きなメリットを享受できる関係
になっているとさえいえるのである。だからそういう実態を批判するという行為は、
一種の 「僻み」 や 「妬み」 の現れである、といわれても仕方がない。
また 「△将」 の釈明文のなかに、「現代の若者は家庭や学校で 『挨拶・礼儀』
などのしつけがなされていない」 というものがあったが、自分の考えではそれらは
本来家庭で、つまり保護者の責任でなされるべきものである。だから問題にしたり、
批判したりする対象はまず、そういうことを学校や職場で指導せざるをえない原因
をつくっているような保護者や家庭であろう。だからそれを無償で (どころかおそ
らく研修中であろうとも給与を支払って) 指導してくれる企業の姿勢に感謝すべ
きであるとさえいえるのではないだろうか。
深刻な外食不況といわれるなか、昨年においては全国550店舗 (フランチャイズ
含む) のすべてで黒字を計上したという偉業は、「△将」 のこのような社員教育
に対する姿勢と無関係であるとは決して言えないだろう。
何ごとにおいても 「過ぎたるは及ばざるがごとし」 ということはあてはまるもの
であり、こういう研修の厳しさにも当然 「限度」 というものは存在する。その意
味では、あまりに行き過ぎのものは批判の対象になるのもやむをえない。しかし、
その本質を十分に見ようとすることもなくして、つまり表層的な部分だけをとらえて
批判や非難をするのは全くの見当違いである。
( 4月29日 「こじろう117」 ) 参照
「過ぎたるは及ばざるがごとし」と
いうことを飼い主によくわかってほ
しいと思っている!? こじろう