2010年04月15日

『警察手帳見せろ!』とは なかなか・・・

13日午前、新潟県加茂市で80才代の雑貨店主の女性から、「警察官を装った男に

バッグを盗まれた」との110番通報があった。

報道によれば、同日午前10時頃警察官を名乗る男が店を訪れて名刺のようなものを

見せ、「ニセ札の捜査をしているので現金を見せてほしい」と言った後、手渡された一

万円札などを点検するしぐさをしながら30分ほど女性と雑談。その後スキを見て現金

数万円、預金通帳、印鑑などが入った女性のバッグ2つを持って逃走した。同市内で

は先月上旬、ニセ札5枚が発見される事件が起きていたいう。

80才代の「おばあちゃん」ということを差し引いても、客観的には「なぜそんな“ニセ警

察官”にだまされるのか」と言いたいところでもあるが、実際これと同じケースで (たと

え金品を奪われるところまでいかないにしても)、「はたしてどのくらい多くの人がその

男を “ニセ警官として”最初から最後まで毅然とした冷静な対応ができるのか」はなん

ともいえないところではないだろうか。

その理由としては、

1.振り込め詐欺のような電話による接触ではなく、実際に突然目の前に立って「警

  察です」とか「刑事です」とかいわれれば、普通は無視するわけにもいかないどこ
  
  ろか、緊張したり圧力を感じて疑う余裕などなくなるものである。また仮に怪しい

  などと思ったとしても、(たしかに警官だという証拠として)「警察手帳を見せてく

  ださい」などと面と向かっていうのは相当の勇気を必要とするものである。

2.ついひと月ほど前に、本当のニセ札事件が同市内で発生していることからして、

  「捜査に協力してください」というニュアンスで迫られたら、なかなか断ることは

  できないものである。

3.最初は警戒しても、30分も雑談すればお年寄りでなくても次第に気を許してし

  まう可能性がある。

などである。

だから、普段いくらTVドラマや映画などで“ニセ警官”が出てくる場面を見ては、「だ

まされるやつがいるからなあ」などとバカにしていても、日常から警察などの捜査機

関の関係者と接触している人でもない限りは、上記1.や2.のようになるのは普通

のことだと考えられる。

もっとも、“そうなってしまうこと”こそが、日頃犯罪などとは無縁である 「善良なる

市民」 ということの何よりもの “証拠”といえるのかもしれないのであるが。


散歩の途中で制服警察官の姿を見た
だけでなぜか “身構えてしまう”こ
とのある!?     こじろう






  


Posted by こじろう117 at 00:33Comments(0)ペット