2010年04月04日

『理想』と『反面教師』!!!

4月もすでに3日が経過したが、この2~3日は真新しい?スーツに身を包んだ

「新社会人」と思われる若者の姿が目立ち、またTVニュースや新聞記事でも企業

の入社式や官公庁の入庁式等の様子を盛んに報じていた。

一般に新たに企業などに属した場合、そこにはその新人を指導・管理する上司や

先輩がいるものだが、毎年恒例の“新社会人”を対象とした「理想の上司(2010

年版)」がつい先日発表された。今回の理想の(男性)上司ベスト3は、

第1位・・・ 関根勤、第2位・・・山口智充、第3位・・・唐沢寿明  である。

これから実社会に出ていく新社会人にとって、何が「社会」で、何をもって「理想

の上司」と考えているのかはよくわからない。また選んだ基準もまちまちであろう。

だが、さりとて毎年のこれらのアンケート調査がまったくナンセンスなものである

とも言い切れないのである。

上司と部下の関係に限らず、人間関係を良好にする大きな要素の一つに「やさしく

笑顔で接してくれる」というものがあると思うが、その意味では1~2位にTV等で

「(本気で)怒ったところを見たことがなく、いつも笑わせてくれやさしい」と思われる

いわゆる“お笑いタレント”が登場することには納得できるだろう。ただし、実際に

自分にとって何が“本来の”「やさしさ」であるのかは、社会経験のまだない新社会

人にわかるはずもなく、結局それは自分がいずれ上司や先輩になり、逆の立場で

部下や後輩を指導するときになって初めて理解できるものなのかもしれない。

また、最も「頼りにされない上司」とは、「自分の出世・昇進が何より大事」「部下を

自分の出世・昇進のための道具と考えている」「自分がかつて部下だったころのこ

とを忘れている」などであろう。第3位に俳優の唐沢寿明氏が登場したのは、つい

先月まで放映されていた高度成長期の総合商社を舞台にしたTVドラマで主役を演

じたからではないかと思うが、そのドラマの中での氏の役柄は、たしかにイザと

いう時に部下と一緒に悩み苦しみながら問題を解決したり、常に部下を守り、責任を

(上司である)自分がとるのを本分とするものであった。

新社会人自身の努力もさることながら、社会にとって大事な「金の卵」を無事に孵し、

立派に成長させられるかどうかはやはり上司や先輩の指導にかかっているといって

も過言ではないと思われる。しかし、世の中には部下や後輩のことを思い、親身にな

って指導してくれる「理想の上司」ばかりがいるわけではない。むしろ職場や組織に

よっては「頼りにできない上司」の方が多いところもあるだろう。

新社会人にとって難しいが大事なことは、そういう時にそれを「反面教師」とできるか

どうかである。いずれ立場が変わって自分が部下や後輩を指導することになった際

に、かつて自らが受けた“仕打ち”を繰り返すようでは自分自身の成長はないどころ

か、かえって年齢を重ねてしまっている分、より退歩した社会人になってしまうこと

になる。

「理想」はあくまでも「理想」であり、「現実」とは異なるくらいのことは新社会人とい

えどもある程度は理解していると思うが、とはいえ「理想」を純粋に追い求めること

ができるのもまた新社会人だけの“特権”といえるのかもしれない。

上司や先輩は自分では選ぶことはできないが、たとえいかなる上司のもとに仕える

ことになろうとも、「なんでもかんでも人のせいにしない」を信条に努力すれば必ずそ

れなりの道は開けてくるものなのである。


「理想の飼い主」とは、自分が欲しい
だけのオヤツを与えてくれる人である
と信じてる!?      こじろう







  


Posted by こじろう117 at 00:17Comments(0)ペット