2010年04月10日
『共倒れ』は 必至か???
今月初旬、民主党は常任幹事会で夏の参院選の第二次公認候補9人を正式発表した。
そのうち6人は「改選議席が2つ以上の選挙区は“複数擁立”」というO幹事長の方針に
沿った“一選挙区2人目”の候補者である。各県連の党本部に対する“懇願”?も聞き入
れられず、“剛腕”O幹事長の「例外は認めない」というゴリ押し?が通ったかたちといえ
よう。
このことを聞いて真っ先に思い出すのは、今から12年前当時の自民党橋本内閣が、参
院での自民単独過半数回復に向け、党の実力者であった野中広務幹事長代理の仕切
りにより今回同様の“複数擁立”を企てたときのことである。その結果はことごとく裏目に
出て「共倒れ選挙区」が続出、自民党は惨敗し、橋本首相は結局引責辞任に追い込ま
れることになった。
先の6人のうちの1人はN県のT島氏である。N県では現職閣僚(防衛相)でもあるベテ
ラン参院議員K沢氏の4回目の出馬がもともと決まっており、民主党内の『共倒れ』は考
えにくいと思われるが、そのK沢氏も今回の“2人目擁立”については明らかな不快感
を示しているといわれている。県連側の戸惑いや党本部との不協和音も隠すことはと
てもできないようだ。
またN県での民主党といえば、昨年10月、N市の市長選において全く理解不能でちぐ
はぐ、かつトンチンカンな候補者擁立を行い、市長選を「これ以上ない」という形でかき
回すだけかき回した“歴史的大失態”を忘れるわけにはいかない。(昨年10月26日の
「こじろう117」参照)
そのときと今回は全く事情は異なるとはいえ、政権を奪取してからの民主党の戦略
や手法は党本部・地方を問わず、思わず首を傾げてしまうようなものばかりが目に
ついてしまい、昨年の総選挙で同党に投票した人たちの期待に応えるどころか、神
経を逆なでするようなことばかりしているといっても言い過ぎではないだろう。
内閣・政党ともにその支持率が急落中という状況下の民主党N県連にとって、来たる
参院選での唯一の明るい?材料といえば、先日の自民党元農相W林氏の前代未聞
の“魔が差した大事件”による辞任騒動だろうか。W林氏の後継として立候補が確実
な長男のK太氏陣営にとっても、予期せぬことで全国的に大注目を浴び、さらには世襲
批判の矢面にまで立たされるという格好にもなったのは、誤算中の大誤算であろう。
しかし、実際そのことで選挙結果にどれほどの影響が出るか、つまり民主党の複数
当選に有利にはたらくかといえば、その保証は全くないといってもいいのである。
いずれにせよ、現在の民主党の状況をみるかぎり、強引とも思われる“複数擁立”
は全国各地で『共倒れ』を引き起こす危険性が十分であることは疑いようがない。
今まで「選挙に強い」ということを最大の武器としてその存在感を誇示し続けてき
たO幹事長が、「剛腕」とならぶもうひとつのニックネーム?である「壊し屋」の本領
発揮となる日が刻一刻と近づいてくるような気がしてならない。
さらには「民主党の参院選勝利のための最良、最高の方策はそのO幹事長自身の
早期辞任である」という同党内部でささやかれている声に、首相およびO幹事長
はどう答えるのかということへの興味も尽きないのである。
飼い主宅の「壊し屋」として、数々の
損傷の跡を残している!? こじろう
そのうち6人は「改選議席が2つ以上の選挙区は“複数擁立”」というO幹事長の方針に
沿った“一選挙区2人目”の候補者である。各県連の党本部に対する“懇願”?も聞き入
れられず、“剛腕”O幹事長の「例外は認めない」というゴリ押し?が通ったかたちといえ
よう。
このことを聞いて真っ先に思い出すのは、今から12年前当時の自民党橋本内閣が、参
院での自民単独過半数回復に向け、党の実力者であった野中広務幹事長代理の仕切
りにより今回同様の“複数擁立”を企てたときのことである。その結果はことごとく裏目に
出て「共倒れ選挙区」が続出、自民党は惨敗し、橋本首相は結局引責辞任に追い込ま
れることになった。
先の6人のうちの1人はN県のT島氏である。N県では現職閣僚(防衛相)でもあるベテ
ラン参院議員K沢氏の4回目の出馬がもともと決まっており、民主党内の『共倒れ』は考
えにくいと思われるが、そのK沢氏も今回の“2人目擁立”については明らかな不快感
を示しているといわれている。県連側の戸惑いや党本部との不協和音も隠すことはと
てもできないようだ。
またN県での民主党といえば、昨年10月、N市の市長選において全く理解不能でちぐ
はぐ、かつトンチンカンな候補者擁立を行い、市長選を「これ以上ない」という形でかき
回すだけかき回した“歴史的大失態”を忘れるわけにはいかない。(昨年10月26日の
「こじろう117」参照)
そのときと今回は全く事情は異なるとはいえ、政権を奪取してからの民主党の戦略
や手法は党本部・地方を問わず、思わず首を傾げてしまうようなものばかりが目に
ついてしまい、昨年の総選挙で同党に投票した人たちの期待に応えるどころか、神
経を逆なでするようなことばかりしているといっても言い過ぎではないだろう。
内閣・政党ともにその支持率が急落中という状況下の民主党N県連にとって、来たる
参院選での唯一の明るい?材料といえば、先日の自民党元農相W林氏の前代未聞
の“魔が差した大事件”による辞任騒動だろうか。W林氏の後継として立候補が確実
な長男のK太氏陣営にとっても、予期せぬことで全国的に大注目を浴び、さらには世襲
批判の矢面にまで立たされるという格好にもなったのは、誤算中の大誤算であろう。
しかし、実際そのことで選挙結果にどれほどの影響が出るか、つまり民主党の複数
当選に有利にはたらくかといえば、その保証は全くないといってもいいのである。
いずれにせよ、現在の民主党の状況をみるかぎり、強引とも思われる“複数擁立”
は全国各地で『共倒れ』を引き起こす危険性が十分であることは疑いようがない。
今まで「選挙に強い」ということを最大の武器としてその存在感を誇示し続けてき
たO幹事長が、「剛腕」とならぶもうひとつのニックネーム?である「壊し屋」の本領
発揮となる日が刻一刻と近づいてくるような気がしてならない。
さらには「民主党の参院選勝利のための最良、最高の方策はそのO幹事長自身の
早期辞任である」という同党内部でささやかれている声に、首相およびO幹事長
はどう答えるのかということへの興味も尽きないのである。
飼い主宅の「壊し屋」として、数々の
損傷の跡を残している!? こじろう