2010年04月14日
心配? 『69.6歳のポーズ』!!!
活字やネット上の文字ならまだしも、TVのニュースなどで「ミンシュ」、「ジミン」などに
続いていきなり、「タチアガレ」などというのが耳に入ってきたらビックリしてしまうので
はないだろうか。
去る10日、H沼元経済産業相(70歳)を代表、Y謝野元財務相(71歳)を共同代表と
する新党「たちあがれ日本」の結成が正式に発表された。メンバーはいずれも自民党の
出身で閣僚や党の主要ポストを歴任したことのある“重鎮”であるが、それだけにまず目
を引くのが平均70歳(正確には69.6歳)という年齢である。
つい先日(4月8日)の「こじろう117」でも書いたばかりだが、今や60代~70代前半
などという年齢は、「働き盛り」とはいわないまでも、まだまだ「現役」といってもいいとこ
ろはある。まして今回の新党の発起人で顧問格でもあるI原東京都知事は77歳であり
ながら、全く年齢による衰えを感じさせないどころか、相変わらずさまざまな物議を醸し
てはますます意気軒高なところを見せている。高齢者が元気なことは社会にとって普通
に考えて喜ばしいのは疑いのないことである。
しかし、この新党、結党趣意書にある「日本復活」や綱領にある「自主憲法制定」などと
いうテーマは、一朝一夕に成就できるものではない。今回その立ち上げに際して参加を
呼びかけた中堅や若手にことごとく嫌われ?敬遠されてしまったという経緯も考えると、
いずれ(せいぜい10年くらいのうちに)引退となったときに、誰がその意志を引き継い
でくれるのか、という疑問はどうしても残ってしまう。
さらにはこの新党について、「呉越同舟」などと表現しているマスコミもある通り、もともと
国家観や理念、政策が異なるメンバーが政党要件に必要な5名を確保するためにとりあ
えず結集したというイメージは拭えない。事実今回代表、共同代表(この「共同代表」と
いう肩書?は初めて聞くものだが)となった2人も、郵政民営化問題や経済政策につい
ては依然その見解に隔たりがあるままなのだ。
結局共通しているのは、「“非自民の立場”で“民主を倒す”」という部分だけで、いわゆ
る「大義が見えない」、「自民党と政策面での差がない」という評価が一般である。
もっともこれだけ政権与党が迷走を続け、もたついているなかで、政権奪取への迫力が
一向に感じられない自民党にいても何の進歩もない、と考えるのは普通であるが、いず
れにせよこのままでは政党として国民の支持を十分に得ていくのは困難であろう。ゆえ
に、民主党の“黄門様”こと元衆院副議長であるW部氏のこのメンバーに対する「家出
老人」という呼び方はあまりにひどすぎるにしても、「シルバー新党」や「ロートル軍団」、
「立ち枯れ日本」などと揶揄されるのもいたしかたない、といったところである。
まあいろいろ言いながらも、ある意味この新党がどのようなものであろうとも自分自身
にはほとんど関係ないが、それでもつい余計な心配をしてしまうのは避けられない。そ
れは今回の記者会見の写真を見た時のことである。メンバー(5人+I原都知事)がい
かにも“ぎこちない”妙なかたちで「手をつないでいる」ポーズをとっているのだが、こう
いう場面では「お決まり」のものであり、また「マスコミの要望にこたえて」というのも
わかるとしても、70歳の人たちがするにはあまり格好のよいものではない。また格好
うんぬんはともかく、年齢が年齢なだけに「こんな無理なポーズを何秒も続けて腕でも
ひねって痛めてしまったらどうするのか」とつい考えてしまうのである。
気持ちはいくら若くても、やはりご老体には変わりないのである。
飼い主の要求するポーズでは決して
写真に収まらない!? こじろう
続いていきなり、「タチアガレ」などというのが耳に入ってきたらビックリしてしまうので
はないだろうか。
去る10日、H沼元経済産業相(70歳)を代表、Y謝野元財務相(71歳)を共同代表と
する新党「たちあがれ日本」の結成が正式に発表された。メンバーはいずれも自民党の
出身で閣僚や党の主要ポストを歴任したことのある“重鎮”であるが、それだけにまず目
を引くのが平均70歳(正確には69.6歳)という年齢である。
つい先日(4月8日)の「こじろう117」でも書いたばかりだが、今や60代~70代前半
などという年齢は、「働き盛り」とはいわないまでも、まだまだ「現役」といってもいいとこ
ろはある。まして今回の新党の発起人で顧問格でもあるI原東京都知事は77歳であり
ながら、全く年齢による衰えを感じさせないどころか、相変わらずさまざまな物議を醸し
てはますます意気軒高なところを見せている。高齢者が元気なことは社会にとって普通
に考えて喜ばしいのは疑いのないことである。
しかし、この新党、結党趣意書にある「日本復活」や綱領にある「自主憲法制定」などと
いうテーマは、一朝一夕に成就できるものではない。今回その立ち上げに際して参加を
呼びかけた中堅や若手にことごとく嫌われ?敬遠されてしまったという経緯も考えると、
いずれ(せいぜい10年くらいのうちに)引退となったときに、誰がその意志を引き継い
でくれるのか、という疑問はどうしても残ってしまう。
さらにはこの新党について、「呉越同舟」などと表現しているマスコミもある通り、もともと
国家観や理念、政策が異なるメンバーが政党要件に必要な5名を確保するためにとりあ
えず結集したというイメージは拭えない。事実今回代表、共同代表(この「共同代表」と
いう肩書?は初めて聞くものだが)となった2人も、郵政民営化問題や経済政策につい
ては依然その見解に隔たりがあるままなのだ。
結局共通しているのは、「“非自民の立場”で“民主を倒す”」という部分だけで、いわゆ
る「大義が見えない」、「自民党と政策面での差がない」という評価が一般である。
もっともこれだけ政権与党が迷走を続け、もたついているなかで、政権奪取への迫力が
一向に感じられない自民党にいても何の進歩もない、と考えるのは普通であるが、いず
れにせよこのままでは政党として国民の支持を十分に得ていくのは困難であろう。ゆえ
に、民主党の“黄門様”こと元衆院副議長であるW部氏のこのメンバーに対する「家出
老人」という呼び方はあまりにひどすぎるにしても、「シルバー新党」や「ロートル軍団」、
「立ち枯れ日本」などと揶揄されるのもいたしかたない、といったところである。
まあいろいろ言いながらも、ある意味この新党がどのようなものであろうとも自分自身
にはほとんど関係ないが、それでもつい余計な心配をしてしまうのは避けられない。そ
れは今回の記者会見の写真を見た時のことである。メンバー(5人+I原都知事)がい
かにも“ぎこちない”妙なかたちで「手をつないでいる」ポーズをとっているのだが、こう
いう場面では「お決まり」のものであり、また「マスコミの要望にこたえて」というのも
わかるとしても、70歳の人たちがするにはあまり格好のよいものではない。また格好
うんぬんはともかく、年齢が年齢なだけに「こんな無理なポーズを何秒も続けて腕でも
ひねって痛めてしまったらどうするのか」とつい考えてしまうのである。
気持ちはいくら若くても、やはりご老体には変わりないのである。
飼い主の要求するポーズでは決して
写真に収まらない!? こじろう