2012年02月19日

“校長” の窃盗!!!(その2)

「こじろう117」・・・“校長” の窃盗!!!(その1) の続きである。

(その1) では、先日某紙の記事にあった、新潟県のある小学校の校長がこと

もあろうに自らの学校の教諭らから現金を盗んでいた事件の内容と、たかが十

数万円程度のことで校長自身および家族の今後の人生に与える (悪い) 影

響は甚大であろうことなどについて触れた。

この事件における直接の被害者は、所属組織の最高責任者の手によって金銭

の盗難に遭った教諭らであることに間違いないが、彼ら以上に個人的に同情を

禁じ得ない対象は、第一に同校の教頭である。

U校長と教頭が個人的にどのような関係にあったのかについては知る由もない

が、業務上および立場上は学校という一小組織のNO.1とNO.2として最も緊密

であることは疑いない。教頭にとって、組織内における唯一の “上司” に対し

てまず 「窃盗の疑いの目を向けざるを得ない」 ところだけでも辛く苦しいのが

普通だろう。さらにそこから事情を聴く段階でもし、 「U校長が真犯人ではない」

となれば、その名誉の棄損は深刻なものになるわけで、その聴取における緊張

感は想像を絶すると思われる。加えて “上司” のいわば “自白” を引き出し

たうえで “上司” を引率して教育委員会に引き渡すその役目は、 (この教頭

が良識人であればあるほど) その 「やるせなさ」 や 「虚しさ」 において他

に例を見ないほどのレベルではなかろうか。

第二に、今回の事件を通じそのケアを忘れてはならない存在はいうまでもなく、

舞台となった小学校の児童たちである。時代は大きく変わったとはいえ、一般に

純真無垢な小学生にとって、 「学校の中で一番偉く、尊敬すべき存在」 とされ

るハズの “校長先生” が、よりによって同校内の教諭の金銭をこっそり盗んで

いた事実を知ったショックはいかばかりであろうか。日頃全校集会などの機会に

“校長先生” からの 「人というものは正直に誠実に生きなくてはなりません」 と

いう趣旨の訓話を耳にしていた可能性は極めて高い。そういうことを教え諭した

張本人によって校内で窃盗が繰り返されていた事実が、 「人を決して信じては

いけない」 という “反面教師” になるとしたら、これ以上のシニカルで残酷な現

実はありえないだろう。

将来、 「あなたの小学校時代、一番印象に残ったこと、勉強になったことは何

ですか」 と尋ねられることがあるとして、 「それはその時の校長先生が校内で

盗みを繰り返していたことです」 という答えが返ってくるとすれば、尋ねた側も

とても苦笑いで済ますことはできない・・・。


「飼い主を決して信じてはいけない」 とは思いたく
ないにしても、それでは 「全面的に信頼する」 か
といえば、そうもいかない!?      こじろう

  


Posted by こじろう117 at 00:03Comments(0)ペット