2012年02月11日
電話無視で “100万円”???
一方の側からすれば都合のよいことも、他方側からすれば、あるいは立場が変
われば一転、いろいろ不都合や不利になることは少なくない。
さて昨日某紙に 「電話を無視・・・、『わび料払え』 恐喝容疑で男を逮捕」 と
というタイトルの記事があったが、その内容は、
・・・・・・・・ 長野県警須坂署と同県警組織犯罪対策課は8日、恐喝の疑いで
須坂市の無職U容疑者 (27才) を逮捕した。
逮捕容疑は、昨年9月1日、同市内の知人男性 (23才) を市内
の駐車場に呼び出し、男性が同容疑者と共通の知人からの電話
に出なかったことに言いがかりをつけ、 「電話を無視したわび料を
払え」 などと言い、同日現金100万円を脅し取った疑い。
同容疑者は 「話すことはない」 と容疑を否認している・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
というものである。
所轄署だけでなく県警組織犯罪対策課までが関与していることからして、今回
の事件は単なる知人同士の諍いとは思えないし、これまでもいろいろな経緯
などがあったことも推測される。しかし、いずれにしても 「電話を無視する」 =
「100万円脅し取られる」 の構図に対する驚きは尋常ではない。
さて、以前も 「こじろう117」 で触れたことがあるが、現在から20年も遡れば、
「今 『忙しい』 『面倒』 あるいは単に 『出たくない』 から電話に出ない」
ということがいくらでも?通用したものだ。というのも、かけた側から後になって
「電話したんですけど」 などと迫られても、 「ちょうど出かけていたかも」 とか
「気がつかなかったみたいです、すみません」 などとトボけることができたから
だが、今は携帯はいうまでもなく、固定電話ですら着信記録が残るかもという
前提があるため、相手方からの 「着信が残っていませんでしたか」 の一言は
単に 「電話に出なかった」 ことに対してだけでなく、 「なぜ折り返しかけてく
れないのか・・・」 という強力な圧力?にすらなりうるのだ。
一方、電話をかける側にとっても 「自分からは電話をかけたいが、相手からの
『折り返し』 は欲しくない」 などという場合に、この着信履歴は極めて厄介と
なる。さりとて “非通知” ではまず出てもらえない、仮に出てくれたとしても礼
を失した人間であると思われてしまう恐れが生ずるのは必至だ。
結局、今回の事件で 「電話を無視したことによる 『わび料』 」 (そもそも
「わび料」 などいう言い方も本来耳慣れないものだが) にかぎったことではな
いが、かつては夢物語に過ぎなかったような通信技術の著しい進歩が生み出
した諸々の弊害は数えだしたらキリがない。ある意味では 「その効用や利点
といったものをはるかに凌駕してしまっている」 とさえいえるかもしれない・・
・・・・・・・・。
犬の世界に電話があるとしても、
「出たくないときは出ない」 主義
を貫くことは疑いない!?
こじろう
われば一転、いろいろ不都合や不利になることは少なくない。
さて昨日某紙に 「電話を無視・・・、『わび料払え』 恐喝容疑で男を逮捕」 と
というタイトルの記事があったが、その内容は、
・・・・・・・・ 長野県警須坂署と同県警組織犯罪対策課は8日、恐喝の疑いで
須坂市の無職U容疑者 (27才) を逮捕した。
逮捕容疑は、昨年9月1日、同市内の知人男性 (23才) を市内
の駐車場に呼び出し、男性が同容疑者と共通の知人からの電話
に出なかったことに言いがかりをつけ、 「電話を無視したわび料を
払え」 などと言い、同日現金100万円を脅し取った疑い。
同容疑者は 「話すことはない」 と容疑を否認している・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
というものである。
所轄署だけでなく県警組織犯罪対策課までが関与していることからして、今回
の事件は単なる知人同士の諍いとは思えないし、これまでもいろいろな経緯
などがあったことも推測される。しかし、いずれにしても 「電話を無視する」 =
「100万円脅し取られる」 の構図に対する驚きは尋常ではない。
さて、以前も 「こじろう117」 で触れたことがあるが、現在から20年も遡れば、
「今 『忙しい』 『面倒』 あるいは単に 『出たくない』 から電話に出ない」
ということがいくらでも?通用したものだ。というのも、かけた側から後になって
「電話したんですけど」 などと迫られても、 「ちょうど出かけていたかも」 とか
「気がつかなかったみたいです、すみません」 などとトボけることができたから
だが、今は携帯はいうまでもなく、固定電話ですら着信記録が残るかもという
前提があるため、相手方からの 「着信が残っていませんでしたか」 の一言は
単に 「電話に出なかった」 ことに対してだけでなく、 「なぜ折り返しかけてく
れないのか・・・」 という強力な圧力?にすらなりうるのだ。
一方、電話をかける側にとっても 「自分からは電話をかけたいが、相手からの
『折り返し』 は欲しくない」 などという場合に、この着信履歴は極めて厄介と
なる。さりとて “非通知” ではまず出てもらえない、仮に出てくれたとしても礼
を失した人間であると思われてしまう恐れが生ずるのは必至だ。
結局、今回の事件で 「電話を無視したことによる 『わび料』 」 (そもそも
「わび料」 などいう言い方も本来耳慣れないものだが) にかぎったことではな
いが、かつては夢物語に過ぎなかったような通信技術の著しい進歩が生み出
した諸々の弊害は数えだしたらキリがない。ある意味では 「その効用や利点
といったものをはるかに凌駕してしまっている」 とさえいえるかもしれない・・
・・・・・・・・。
犬の世界に電話があるとしても、
「出たくないときは出ない」 主義
を貫くことは疑いない!?
こじろう