2011年08月01日
『自身』 はどうなの???
たしかに 「いかにももっともらしい」 ことを言っていても、その張本人が 「それではあなた
自身はどうなんですか」 と突っ込まれた際にタジタジとしてしまう場面はそれほど珍しくな
いといえるだろう。
先日某誌に 「節電訴えるTV局は、ピーク時に交代で放送自粛すべき」 というタイトルの
記事があったが、某大学教授が提言するその主な内容は、
・・・・・・・・たとえば15%の節電。電力不足問題についてテレビ局はまるで市民的常識を
代表するかのような口調で節電を呼びかけているが、そのTV放送自体が莫大な
電力を使用していることには決して触れていない。
TV局が番組制作や放送にかける電力も巨大な量だし、各家庭の受像機も大量
に電気を食う。それほど節電が緊急だというのなら、TV放送そのものを抑制すれ
ばよいというアイディアをなぜ誰も出さないのか。
「エアコンの設定温度を調整して、なんとか乗り切りましょう」 とか一緒に被害者
面しているんじゃなくて、こんな時こそ各局で話し合って放送しない時間帯を設定
すればいいじゃないか。
電車を止めれば日常生活に支障が出るが、TV放送を一時的に止めてもその影響
はほとんどない。午後2時頃が電力使用のピークならば、その時間帯こそTV放送
を自粛すればいい。それはできないという言い分があるのなら、TV局自体がその
理由を視聴者に開示すべきなのだ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
というものである。
民間のそれぞれの業界、業種には当然それぞれ固有の事情や考え方というものがあり、そ
の詳細を理解してもいない外部のものがあれこれいうことには筋違いのことも多々存在する
だろう。その点、この大学教授の主張に対するTV業界の言い分もあってしかるべきである。
だがそれでもやはり、 「教授の提言はもっともだと思う」 という感覚は概ね一般市民のそ
れを代表するものといえそうだ。
たしかに今般の節電に関してTV業界だけが 「やり玉」 に挙げられるのはおかしな話であ
る。また現代生活におけるTVの役割は多岐にわたり、自分自身もイザ完全にTVから脱却
した日常を送れるかと問われれば、その答えに窮するのは目に見えている。が、反面、教
授の見解を支持する理由の一つに、 「こんな番組は果たして必要なのか」 と思われるも
のが特にここ数年散見されるという事実は見逃せない。つい先日某全国ネットワーク局で毎
年恒例の 「2△時間テレビ」 なる番組がまさにぶっ通しで放送されていたが、そのコーナ
ーにはどうみても 「公共の電波を使用する資格がない」 と思われるような低俗でかつ品性
に欠けるものが目立ったと耳にしている。さらにはTV局最大の社会的使命ともいえる “報
道” に関しても、先の大震災関連だけで (いろいろと予期せぬ混乱があったことを鑑みて
も) かなりお粗末な、それも明らかに緊張感に欠けるミスがあったのも (TV業界側として)
認めざるを得ないだろう。
また、ドラマやバラエティ番組で各局の個性を競い合うのは当然だが、ことに客観的事実を
正確に伝えるべき報道番組においては必ずしもその内容に独自性を出す必要のないものも
あるわけで、教授のいうように時間帯によっては各局連携の統一番組で対応しすることは決
て困難とも思えない。
NHKを除くTV局各社および業界としては利潤の追求を第一義とする民間企業・団体としての
立場もさることながら、ネット社会といわれる現代でも未だ一般大衆に対する多大な影響力
を誇示できる存在に驕ることなく、社会公共性の高さを今まで以上に自覚していかないと、い
ずれ近い将来、深刻な 「テレビ離れ」 を招くのは必至である。
例年よりエアコンを使用する機会が少ない
ことに複雑な思いを隠せない!?
こじろう
自身はどうなんですか」 と突っ込まれた際にタジタジとしてしまう場面はそれほど珍しくな
いといえるだろう。
先日某誌に 「節電訴えるTV局は、ピーク時に交代で放送自粛すべき」 というタイトルの
記事があったが、某大学教授が提言するその主な内容は、
・・・・・・・・たとえば15%の節電。電力不足問題についてテレビ局はまるで市民的常識を
代表するかのような口調で節電を呼びかけているが、そのTV放送自体が莫大な
電力を使用していることには決して触れていない。
TV局が番組制作や放送にかける電力も巨大な量だし、各家庭の受像機も大量
に電気を食う。それほど節電が緊急だというのなら、TV放送そのものを抑制すれ
ばよいというアイディアをなぜ誰も出さないのか。
「エアコンの設定温度を調整して、なんとか乗り切りましょう」 とか一緒に被害者
面しているんじゃなくて、こんな時こそ各局で話し合って放送しない時間帯を設定
すればいいじゃないか。
電車を止めれば日常生活に支障が出るが、TV放送を一時的に止めてもその影響
はほとんどない。午後2時頃が電力使用のピークならば、その時間帯こそTV放送
を自粛すればいい。それはできないという言い分があるのなら、TV局自体がその
理由を視聴者に開示すべきなのだ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
というものである。
民間のそれぞれの業界、業種には当然それぞれ固有の事情や考え方というものがあり、そ
の詳細を理解してもいない外部のものがあれこれいうことには筋違いのことも多々存在する
だろう。その点、この大学教授の主張に対するTV業界の言い分もあってしかるべきである。
だがそれでもやはり、 「教授の提言はもっともだと思う」 という感覚は概ね一般市民のそ
れを代表するものといえそうだ。
たしかに今般の節電に関してTV業界だけが 「やり玉」 に挙げられるのはおかしな話であ
る。また現代生活におけるTVの役割は多岐にわたり、自分自身もイザ完全にTVから脱却
した日常を送れるかと問われれば、その答えに窮するのは目に見えている。が、反面、教
授の見解を支持する理由の一つに、 「こんな番組は果たして必要なのか」 と思われるも
のが特にここ数年散見されるという事実は見逃せない。つい先日某全国ネットワーク局で毎
年恒例の 「2△時間テレビ」 なる番組がまさにぶっ通しで放送されていたが、そのコーナ
ーにはどうみても 「公共の電波を使用する資格がない」 と思われるような低俗でかつ品性
に欠けるものが目立ったと耳にしている。さらにはTV局最大の社会的使命ともいえる “報
道” に関しても、先の大震災関連だけで (いろいろと予期せぬ混乱があったことを鑑みて
も) かなりお粗末な、それも明らかに緊張感に欠けるミスがあったのも (TV業界側として)
認めざるを得ないだろう。
また、ドラマやバラエティ番組で各局の個性を競い合うのは当然だが、ことに客観的事実を
正確に伝えるべき報道番組においては必ずしもその内容に独自性を出す必要のないものも
あるわけで、教授のいうように時間帯によっては各局連携の統一番組で対応しすることは決
て困難とも思えない。
NHKを除くTV局各社および業界としては利潤の追求を第一義とする民間企業・団体としての
立場もさることながら、ネット社会といわれる現代でも未だ一般大衆に対する多大な影響力
を誇示できる存在に驕ることなく、社会公共性の高さを今まで以上に自覚していかないと、い
ずれ近い将来、深刻な 「テレビ離れ」 を招くのは必至である。
例年よりエアコンを使用する機会が少ない
ことに複雑な思いを隠せない!?
こじろう