2011年08月18日

“決闘容疑” ???

イマドキの子どもたちはどうなのかよくわからないが、今から数十年くらい前まで

は、文学作品や劇画などで 「ヒーロー 対 敵役」 による、「1対1の決闘シー

ン」 などにワクワクさせられた少年 (少女) は少なくなかっただろう。

さて、先日某紙に 「決闘容疑で少年2人逮捕」 というタイトルの記事があった

が、その内容は、


・・・・・・・ 香川県警坂出署は15日、殴るなどのの決闘をしたとして、香川県丸

      亀市の土木作業員 (16才) と同県坂出市の専修学校生 (18才)

      の少年2人を決闘容疑で逮捕した。

      決闘罪は 「決闘罪に関する件」 という法律によるもので、同県警に

      よると同県内での適用は珍しいという。

      同署の発表では、2人は7月31日午後7:40頃、宇多津町内の駐車

      場で決闘をし、殴り合うなどした疑い。

      土木作業員は顔などに1週間のケガをした。専修学校生が 「タイマ

      ンをしよう」 などと言って決闘に挑んだという。専修学校生は容疑を

      認め、土木作業員は否認している。2人は以前から顔見知りだったが

      仲が悪く、同町内で偶然顔を合わせたという・・・・・・・・・・


というものである。

“決闘” というからには、“果たし状” にその日時や場所などが記載されたよう

な本格的な?ものを想像してしまったが、記事によれば 「同町内で “偶然” 

顔を合わせた」 とか、「一方の少年は決闘容疑を否認している」 など、およそ
      
文学作品や劇画の世界で美化されてきた 「事前に決めた同一条件のもとで生

命を賭して闘う」 という “決闘” のイメージとは程遠いもののようで、いささか

ガッカリしてしまったといえば不謹慎だろうか。

まあそれにしても、今の時代に現実の世界で (比喩的な遣い方を含めたとして 

も) “決闘” という2文字を目にすることが珍しいことは疑いない。“暴力” によ

る “決闘” を肯定することはもちろん許されないが、それ以外のさまざまな面で

も “決闘” からイメージされる 「正々堂々と、かつ、いさぎよくやり合う」 こと

が社会一般に少なくなってきていることの一つの表れかもしれない。


犬同士の “決闘” には興味がないが、
飼い主との対決には闘志を燃やす!?
              こじろう

  


Posted by こじろう117 at 00:03Comments(0)ペット