2011年08月30日
『異常あり』 の異常???
何かの良し悪しを特に 「数値で判断」 する際には、基本的にその “基準” が
必要というよりも、それがすべてであるとさえいえる。
さて先日某誌に 「人間ドックの9割超が 『異常あり』 の異常」 というタイトル
の記事があったが、その内容は、
・・・・・・・人間ドック学会が昨年、人間ドックを受けた308人のデータを調べたと
ころ、検査値に異常がない 「健常者」 はわずか8.4%しかいなかっ
た。健常者の割合は年々下がり、今年も過去最低を更新した。
同学会は健常者の割合が減った理由として、「ストレス」 を挙げるが、
「ガン検診などの医療技術が進んだこと」 「メタボリックシンドローム
に注目した特定検診で腹囲測定が導入され基準が厳しくなったこと」
なども加えている。
たしかにメタボ診断されて思い当たるサラリーマンは多いだろうが、か
といって受診者の9割以上が 「異常あり」 といえば、この国は病人
だらけということになってしまう。
「たとえば尿検査の潜血反応は+1程度のごく微量の血液でも再検
査です。感度がよすぎるので正常でも異常と出やすいのです。それに
正常か異常かは基準値をどこに置くかで変わってくる。人間ドック学
会は受診者を増やしたいでしょうから、こういう調査結果になってしま
います」(医学博士Y氏)
実際、07年に健常者の割合が過去最低を更新した際にも同学会は
「職場などでのストレスが日本人の生活習慣を悪化させているので
は」 と解説していた。驚くことに今年と同じ説明である。
保険のきかない人間ドックは病院の “商売” だと思っていた方がよ
いだろう・・・・・・・・・・・・・・
というものである。
人間ドックほど本格的でなくても職場等の健診結果で何らかの項目に 「異常」
を目にすることがある中年は少なくないだろう。具体的な数値を示されて 「異常
です」 と言われれば、いくら慣れていても?一応気にしないわけにはいかない
が、その際の医師との問診で 「これ (陽性反応等) はよく出てくるものです
から、ほとんど気にする必要はないですよ。まあ、様子を見てみましょう」 などと
され、拍子抜けしたおぼえが自分自身にもたしかにある。医療界の “諸事情”
についてあれこれ言うた立場にはないが、記事の中の医学博士Y氏のコメントで
「正常か異常かはその “基準値” をどこに置くかによって変わってくる」 という
部分は正鵠を得ているのではと、複雑な思いに駆られるところもある。
ただそれにしても、深刻な病状を抱えている人による 「あの (異常という指摘
を受けた) 時点で真剣に受け止め、すぐ対処していれば、こうはならなかった」
との後悔を耳にすることは少なくない。たとえその時には 「些細な異常」 であ
っても、その後それが大病につながることも考えれば、対処は早ければ早いほ
どよいということになるのだが、それによるさまざまな制約もまた小さくないといえ
るだろう。
結局、世の中で自らの健康管理ほど 「やっかいで難しい」 ものはないようだ。
予防接種以外に動物病院の世話になった
ことがないのが一番の自慢である!?
こじろう
必要というよりも、それがすべてであるとさえいえる。
さて先日某誌に 「人間ドックの9割超が 『異常あり』 の異常」 というタイトル
の記事があったが、その内容は、
・・・・・・・人間ドック学会が昨年、人間ドックを受けた308人のデータを調べたと
ころ、検査値に異常がない 「健常者」 はわずか8.4%しかいなかっ
た。健常者の割合は年々下がり、今年も過去最低を更新した。
同学会は健常者の割合が減った理由として、「ストレス」 を挙げるが、
「ガン検診などの医療技術が進んだこと」 「メタボリックシンドローム
に注目した特定検診で腹囲測定が導入され基準が厳しくなったこと」
なども加えている。
たしかにメタボ診断されて思い当たるサラリーマンは多いだろうが、か
といって受診者の9割以上が 「異常あり」 といえば、この国は病人
だらけということになってしまう。
「たとえば尿検査の潜血反応は+1程度のごく微量の血液でも再検
査です。感度がよすぎるので正常でも異常と出やすいのです。それに
正常か異常かは基準値をどこに置くかで変わってくる。人間ドック学
会は受診者を増やしたいでしょうから、こういう調査結果になってしま
います」(医学博士Y氏)
実際、07年に健常者の割合が過去最低を更新した際にも同学会は
「職場などでのストレスが日本人の生活習慣を悪化させているので
は」 と解説していた。驚くことに今年と同じ説明である。
保険のきかない人間ドックは病院の “商売” だと思っていた方がよ
いだろう・・・・・・・・・・・・・・
というものである。
人間ドックほど本格的でなくても職場等の健診結果で何らかの項目に 「異常」
を目にすることがある中年は少なくないだろう。具体的な数値を示されて 「異常
です」 と言われれば、いくら慣れていても?一応気にしないわけにはいかない
が、その際の医師との問診で 「これ (陽性反応等) はよく出てくるものです
から、ほとんど気にする必要はないですよ。まあ、様子を見てみましょう」 などと
され、拍子抜けしたおぼえが自分自身にもたしかにある。医療界の “諸事情”
についてあれこれ言うた立場にはないが、記事の中の医学博士Y氏のコメントで
「正常か異常かはその “基準値” をどこに置くかによって変わってくる」 という
部分は正鵠を得ているのではと、複雑な思いに駆られるところもある。
ただそれにしても、深刻な病状を抱えている人による 「あの (異常という指摘
を受けた) 時点で真剣に受け止め、すぐ対処していれば、こうはならなかった」
との後悔を耳にすることは少なくない。たとえその時には 「些細な異常」 であ
っても、その後それが大病につながることも考えれば、対処は早ければ早いほ
どよいということになるのだが、それによるさまざまな制約もまた小さくないといえ
るだろう。
結局、世の中で自らの健康管理ほど 「やっかいで難しい」 ものはないようだ。
予防接種以外に動物病院の世話になった
ことがないのが一番の自慢である!?
こじろう