2011年08月03日

“実績” = “高評価” とはいかない???

高い評価を受けるためには、それなりの高い実績や業績を挙げることが一般に不

可欠であろうが、逆に高い実績が高評価につながるともかぎらないのがまた実社

会というものである。

昨日神奈川新聞に 「 『議員の通信簿』 評価と選挙結果は一致せず、高評価

の候補が落選、低評価の候補が当選も」 というタイトルの記事があったが、その

内容は、


・・・・・・・4月の統一地方選を前に各地で議会の傍聴グループが公表した 「議員

      の通信簿」。「投票の参考資料に」 と傍聴活動を基に議員を “ランク付

      け” したものだが、高評価の候補が落選。低い候補が当選した例もあり、

      選挙結果とは必ずしも一致しなかった。

      7月23日に都内で開かれたシンポジウムでは、成果と課題を検証。議会

      側の積極的情報公開の必要性が指摘された。

      神奈川県では相模原市の市民団体が市議会に関して、一般公開で公約

      に触れた回数や議案の分析能力、人柄など25項目で採点。現職を 「優」 

      「良」 「可」 「不可」 「落選」 で評価し、4000部を印刷しホームページ

      でも公開した。

      選挙結果と比較すると、上位11人のうち 「優」 を含む3人が落選。逆に

      「不可」 と 「落選」 計14人の内で落選したのは不可の一人だけだった。

      千葉県佐倉市の市民グループでも同様の試みに対し、評価が低かった5人

      のうち落選は一人だけ。高評価の候補が得票数を25%減らしたのに対し、

      低評価の候補は約15%にとどまる。

      一方、両議会の議員からは共に評価の公平さに疑問の声も上がっている

      ・・・・・・・・・・・・・・・


というものである。

この手の 「通信簿」 。それなりに工夫され、正鵠を得ている部分もそれなりにある

だろうし、従来はほとんどなかった選挙以外での一般市民の側から議員 (議会) チェ

ックの意義は決して小さくないと思われる。だが反面、たしかに議員側には 「選挙で

いかに得票できるかが議員に対する唯一の評価である」 と疑わない人もいるだろう

から 「余計なことをしてくれるな」 とか 「評価項目に偏りがある。公平さに欠ける」

というような声があっても不思議ではない。

いずれにせよ一般市民の血税によって賄われている議会および議員に対して、「選挙

で一旦当選してしまえば、任期中は 『可もなく不可もなくなんとなく』 」 という事態は

避けるべきである。

る。特に地方選挙においては政策やイデオロギーなどよりも地縁や血縁などが投票す

る際に重視される面は否定できない。市民や県民の代表らしく、いつも見られて評価さ

れているという緊張感を持続しながら、シッカリと議員本来の仕事をしてもらうためにも

こういった市民グループの活動はますます必要性が高まるだろう。


選挙が近づくたびに、選挙カーからの騒音
で安眠が妨害されることを憂う!?
               こじろう

  


Posted by こじろう117 at 00:03Comments(0)ペット