2010年09月29日
『無防備・大胆』 で逆に救われる???
いわゆる 「汚職」 とそれを構成する 「贈収賄」 「たかり」 などというものは、古今東西
を問わず存在するものであるが、法秩序の整った国家や社会においてそういう類のものは
「本来こっそり、こそこそ、と絶対に証拠が残らぬよう巧妙になされるものである」 と、少な
くとも個人的には考えていた。
そういう意味で27日某紙朝刊に載った厚労省課長補佐関連の贈収賄事件は、その無防備
さとか大胆さに度肝を抜かれるものであった。そのタイトルは 「 『息子の授業料助けて』
厚労省課長補佐 メールで現金要求」 というもので内容は、
・・・・・コンタクトレンズ (CL) 診療所への指導・監査にからむ贈収賄事件で、大阪府
警に収賄容疑で逮捕された厚生労働省課長補佐 (50才) が 「息子の授業料
の一部を助けてほしい」 などと、携帯電話のメールで現金を要求していたことが
26日、捜査関係者への取材でわかった。
府警捜査2課は、同容疑者がCL販売店経営会社役員 (55才) = 贈賄容疑で
逮捕 = と日常的に連絡を取り合いながら監査の情報交換や現金の授受を繰り
返していたとみて、癒着が深まった経緯を捜査する。
捜査関係者によると、課長補佐は今年3月ごろ会社役員に携帯メールを複数送信。
「お願いがあります。息子の授業料100万円の一部を助けてもらえないですか」
「オランダ、スペインに出張します。よろしくお願いします」 などいずれも金の振り
込みを要求する内容だった。
入金を済ませた会社役員が 「出張気をつけて行ってください」 などと応じると、
課長補佐は 「確認しました。助かります」 「いろいろ物入りな時にありがとうご
ざいました。今後も協力します」 と返信したという。
課長補佐名義の銀行口座にはこの時期、会社役員の名前で20万円前後の金
が数回振り込まれていた。すでに特別医療指導監査官から異動していたが、引き
続き監査を受けないための助言をしていたとみられる。
捜査2課は26日、課長補佐を大阪に移送し送検。CL販売会社などを家宅捜索した。
課長補佐は北海道出身。旧社会保険庁に1979年に採用された・・・・・
というものである。
この記事についてはその後続報も配信され、その 「たかり」 の実態が続々と登場しては
あきれるばかりであるが、従来の贈収賄事件と比較して若干の違和感を抱かされるのがこの
メールの内容である。これだけ詳細に記事に書かれていることからして、収賄側か贈賄側の
どちらかの携帯に保存されていたのではないかとも思われるくらいであるが、万が一そうだ
とすれば、かなり大胆かつ無防備ということになろう。またそこで使われている表現なども、
いわゆる隠語などを用いず、しかも具体的に 「息子の授業料」 とか 「助かります」 な
ど直接的なもので、ここまでくるとある意味そこには 「罪悪感」 とか 「後ろめたさ」 のよ
うなものは微塵もないのではと勘繰りたくなるほどである。あまり考えたくないことではある
が、この課長補佐、旧社会保険庁出身ということから、 「いかにその組織 (旧社保庁)
が不祥事の温床として長い間存在してきたか」 の証左となるかもしれない。 (「こじろう
117」・・・『不祥事の温床・巣窟』 の解体・廃止!!!・・・参照)
ただ妙な言い方にはなることを承知でいえば、今回のようなケースはその 「無防備さ」 や
「大胆さ」 「間抜けさ」 によって、こういう事件が起きては困る一般市民の側からすれば、
むしろ救われている?といえるかもしれない。本当に悪質で困るのは 「目に決して触れな
いところで、巧妙に、決して証拠を残さない汚職」 であることに疑いはない。
イタズラの証拠を残さぬように努めても
結局は飼い主に見抜かれてしまい、その
になって右往左往する!? こじろう
を問わず存在するものであるが、法秩序の整った国家や社会においてそういう類のものは
「本来こっそり、こそこそ、と絶対に証拠が残らぬよう巧妙になされるものである」 と、少な
くとも個人的には考えていた。
そういう意味で27日某紙朝刊に載った厚労省課長補佐関連の贈収賄事件は、その無防備
さとか大胆さに度肝を抜かれるものであった。そのタイトルは 「 『息子の授業料助けて』
厚労省課長補佐 メールで現金要求」 というもので内容は、
・・・・・コンタクトレンズ (CL) 診療所への指導・監査にからむ贈収賄事件で、大阪府
警に収賄容疑で逮捕された厚生労働省課長補佐 (50才) が 「息子の授業料
の一部を助けてほしい」 などと、携帯電話のメールで現金を要求していたことが
26日、捜査関係者への取材でわかった。
府警捜査2課は、同容疑者がCL販売店経営会社役員 (55才) = 贈賄容疑で
逮捕 = と日常的に連絡を取り合いながら監査の情報交換や現金の授受を繰り
返していたとみて、癒着が深まった経緯を捜査する。
捜査関係者によると、課長補佐は今年3月ごろ会社役員に携帯メールを複数送信。
「お願いがあります。息子の授業料100万円の一部を助けてもらえないですか」
「オランダ、スペインに出張します。よろしくお願いします」 などいずれも金の振り
込みを要求する内容だった。
入金を済ませた会社役員が 「出張気をつけて行ってください」 などと応じると、
課長補佐は 「確認しました。助かります」 「いろいろ物入りな時にありがとうご
ざいました。今後も協力します」 と返信したという。
課長補佐名義の銀行口座にはこの時期、会社役員の名前で20万円前後の金
が数回振り込まれていた。すでに特別医療指導監査官から異動していたが、引き
続き監査を受けないための助言をしていたとみられる。
捜査2課は26日、課長補佐を大阪に移送し送検。CL販売会社などを家宅捜索した。
課長補佐は北海道出身。旧社会保険庁に1979年に採用された・・・・・
というものである。
この記事についてはその後続報も配信され、その 「たかり」 の実態が続々と登場しては
あきれるばかりであるが、従来の贈収賄事件と比較して若干の違和感を抱かされるのがこの
メールの内容である。これだけ詳細に記事に書かれていることからして、収賄側か贈賄側の
どちらかの携帯に保存されていたのではないかとも思われるくらいであるが、万が一そうだ
とすれば、かなり大胆かつ無防備ということになろう。またそこで使われている表現なども、
いわゆる隠語などを用いず、しかも具体的に 「息子の授業料」 とか 「助かります」 な
ど直接的なもので、ここまでくるとある意味そこには 「罪悪感」 とか 「後ろめたさ」 のよ
うなものは微塵もないのではと勘繰りたくなるほどである。あまり考えたくないことではある
が、この課長補佐、旧社会保険庁出身ということから、 「いかにその組織 (旧社保庁)
が不祥事の温床として長い間存在してきたか」 の証左となるかもしれない。 (「こじろう
117」・・・『不祥事の温床・巣窟』 の解体・廃止!!!・・・参照)
ただ妙な言い方にはなることを承知でいえば、今回のようなケースはその 「無防備さ」 や
「大胆さ」 「間抜けさ」 によって、こういう事件が起きては困る一般市民の側からすれば、
むしろ救われている?といえるかもしれない。本当に悪質で困るのは 「目に決して触れな
いところで、巧妙に、決して証拠を残さない汚職」 であることに疑いはない。
イタズラの証拠を残さぬように努めても
結局は飼い主に見抜かれてしまい、その
になって右往左往する!? こじろう