2010年09月10日

『逆恨み』 対策は万全か???(その2)

「こじろう117」・・・『逆恨み』 対策は万全か???(その1)・・・の続きである。

「振り込め詐欺 犯」 を捕らえるための 「だまされたふり作戦」 が、N県警として初めて

成功したとの報道。当局としてはたしかにうれしい成果であろうが、はたしてその “作戦”

(の成功) により、一般人の協力者が背負うことになる 「後々のリスク」 をどれだけ想

定・認識し、さらには万全の対策がとられるのかについて、個人的にはどうしても大きな懸

念を拭い去ることができない。

今回の容疑者らがこのまま起訴され有罪となり服役するとしても、特別の余罪などがない

かぎり、おそらく数年で出所してくることになるか、執行猶予となる可能性すら考えられる。

その際、こういう 「社会の常識が一切通じないような連中」 としては今回のことを反省す

るどころかまずは 「こういう目に遭った」 こと、つまり 「 『だまされたふり作戦』 に、まん

まとはまってしまった」 ことに対して、「よくも俺たちをはめやがったな」 と、「逆恨み」 す

ることを十分に考慮しなければならないだろう。まことに身勝手でメチャクチャな話であるが、

「他人をだまそうと思うような連中だからこそ、自分がだまされるのに耐えられない」 と考え

るべきなのである。それもただ単に情報提供をした程度の協力者ではなく、今回のような

ケースでは、犯人に 「顔も名前も自宅の場所すら」 知られているのである。

捜査当局は仕事としてプロとして事件に対応するものだから平気だとしても、たとえばそうい

う理不尽な報復行為に対し、一般市民は対抗する術を持ち合わせていないのが普通である。

それは事件の直後か、あるいは数年後の事件が忘れ去られる頃になるか検討がつかないが、

後にその「作戦」 の協力者、あるいはその人の家族など身近な人に、何らかの危害が及ぶと

したらそれはいろいろな意味で大変な事態である。今もし、自分自身が今回の協力者と同じ

立場で当局に 「ぜひ 『作戦』 に協力してほしい」 と頼まれたとしても、正直なところ自分

としては無条件に 「はい、わかりました。協力しましょう」 と言いきれる自信はとても持ち合

わせていない。

捜査当局としては当然、「協力者の安全はわれわれが責任をもって守ります」 というだろうが、

まさか皇族や閣僚のように、四六時中警護してくれることはありえないのだ。協力させるだけさ

せておいていざ何か起きた時に 「お気の毒さまでした」 と頭を下げられても、そうなってから

では 「取り戻せないもの」 はたくさん存在するのである。

一般市民として治安維持や犯罪防止に 「協力する」 のは当然であるし、ある意味 「義務

である」 ともいえるだろう。しかし、自分自身だけならともかく、家族など身近で大切な人たち

を 「逆恨み」 や 「報復」 の対象にされてしまうリスクまで背負わされるのでは、それこそ、

本末転倒ではないだろうか。万全の 「逆恨み対策」 なくして、このような 「作戦」 が実行

されるのは危険極まりないことである。


飼い主に叱られた後、「逆恨み」 と
思われるようなイタズラをしては
抵抗することのある!? こじろう









  


Posted by こじろう117 at 05:03Comments(0)ペット