2010年09月16日
『その根気』 に “脱帽”???
いわゆる 「犯罪」 というものは基本的に社会にとっての害悪であり、その行為が容認
されたり、まして賞讃されたりすることはありえないことだが、中にはその 「手口のあざ
やかさ」 にとどまらず、「根気」 に “脱帽” してしまうことは珍しくない。
つい先日、中日新聞の記事に 「犯行200件供述 詐欺容疑の男 再逮捕」 というタイ
トルの記事があった。その内容は、
・・・・・ 水道の工事業者をかたり代金をだまし取ろうとしたとして、三重県警などによる
合同捜査本部が詐欺未遂容疑で先月逮捕した住所不定無職の35才の男が、
中部などの5県で同様の犯罪を約200件繰り返したと供述していることがわか
った。同本部は13日詐欺容疑で再逮捕した。
捜査関係者によると、同容疑者は三重県のほか計5県での犯行を供述。水道
や電気工事の業者をかたる手口で高齢者などを狙ったという。
再逮捕容疑では4月13日三重県内の無職女性 (65才) 宅で女性に、「以前
電気ブレーカーの工事をしたので代金を支払ってほしい」 と話し、2万円をだま
とったとされる・・・・・
というものである。
容疑者の供述通りであれば、という前提はあるが、「脱帽」 してしまうまず第一の根拠は、
「200件もの詐欺行為をはたらく間によく逮捕されなかった」 ということである。記事の内
容からしておそらく詐欺グループの一員でなく、単独 (個人) の犯行である可能性が高
いと思われるが、よほど巧妙で慎重でないと、これだけの件数の犯行を繰り返すうちには
いわゆる何らかの “ボロ” が出てしまうものだと思うが、それを切り抜けているという手
口は 「あざやか」 というしかないようだ。
第二に脱帽すべき点、ある意味これが最もすごいところといえるが、同じような手口の犯行
を200件も続けたその 「根気」 である。もちろん最初から200件もの犯行を計画してい
たわけではないだろうが、それにしてもその間の “モチベーションの維持” たるや大変な
ものであろう。さらにはこういう罪を犯す非道な人間であっても、何回も犯行を繰り返すうち
にはたとえほんの少しでも 「罪悪感」 に襲われることくらいあっても不思議ではないと思
われるが、そういうことなく平然と詐欺行為を繰り返すことができる神経の太さも大したもの
?である。
第三に脱帽すべきはこの容疑者、これだけの数の犯行を繰り返す間、よく周囲の人間 (特
に家族などがいる場合) に悟られなかったという点である。もっとも周囲の人間が共犯者で
あるとか、見て見ぬふりをしていたという可能性も十分にあるが、そうでないとしたら、一般に
はいわゆるポーカーフェイスなどを維持するにも限度というものがあるというものだろう。
まあいろいろいってみても、この容疑者の犯した罪自体は決して許されないものである。しか
し、これだけの犯行を繰り返してきたその類いまれな 「根気」 に加え、その間捕まることの
なかったほどのあざやかな手口を実行できるその 「能力」 を、法を犯さず、人に迷惑をかけ
ない 「まとも」 なことに生かせなかったのが、(余計なことながら) 何をおいても残念で仕
方がない。
興味を抱いたことには何時間でも集中
して取り組み、飼い主を脱帽させるこ
とのある!? こじろう
されたり、まして賞讃されたりすることはありえないことだが、中にはその 「手口のあざ
やかさ」 にとどまらず、「根気」 に “脱帽” してしまうことは珍しくない。
つい先日、中日新聞の記事に 「犯行200件供述 詐欺容疑の男 再逮捕」 というタイ
トルの記事があった。その内容は、
・・・・・ 水道の工事業者をかたり代金をだまし取ろうとしたとして、三重県警などによる
合同捜査本部が詐欺未遂容疑で先月逮捕した住所不定無職の35才の男が、
中部などの5県で同様の犯罪を約200件繰り返したと供述していることがわか
った。同本部は13日詐欺容疑で再逮捕した。
捜査関係者によると、同容疑者は三重県のほか計5県での犯行を供述。水道
や電気工事の業者をかたる手口で高齢者などを狙ったという。
再逮捕容疑では4月13日三重県内の無職女性 (65才) 宅で女性に、「以前
電気ブレーカーの工事をしたので代金を支払ってほしい」 と話し、2万円をだま
とったとされる・・・・・
というものである。
容疑者の供述通りであれば、という前提はあるが、「脱帽」 してしまうまず第一の根拠は、
「200件もの詐欺行為をはたらく間によく逮捕されなかった」 ということである。記事の内
容からしておそらく詐欺グループの一員でなく、単独 (個人) の犯行である可能性が高
いと思われるが、よほど巧妙で慎重でないと、これだけの件数の犯行を繰り返すうちには
いわゆる何らかの “ボロ” が出てしまうものだと思うが、それを切り抜けているという手
口は 「あざやか」 というしかないようだ。
第二に脱帽すべき点、ある意味これが最もすごいところといえるが、同じような手口の犯行
を200件も続けたその 「根気」 である。もちろん最初から200件もの犯行を計画してい
たわけではないだろうが、それにしてもその間の “モチベーションの維持” たるや大変な
ものであろう。さらにはこういう罪を犯す非道な人間であっても、何回も犯行を繰り返すうち
にはたとえほんの少しでも 「罪悪感」 に襲われることくらいあっても不思議ではないと思
われるが、そういうことなく平然と詐欺行為を繰り返すことができる神経の太さも大したもの
?である。
第三に脱帽すべきはこの容疑者、これだけの数の犯行を繰り返す間、よく周囲の人間 (特
に家族などがいる場合) に悟られなかったという点である。もっとも周囲の人間が共犯者で
あるとか、見て見ぬふりをしていたという可能性も十分にあるが、そうでないとしたら、一般に
はいわゆるポーカーフェイスなどを維持するにも限度というものがあるというものだろう。
まあいろいろいってみても、この容疑者の犯した罪自体は決して許されないものである。しか
し、これだけの犯行を繰り返してきたその類いまれな 「根気」 に加え、その間捕まることの
なかったほどのあざやかな手口を実行できるその 「能力」 を、法を犯さず、人に迷惑をかけ
ない 「まとも」 なことに生かせなかったのが、(余計なことながら) 何をおいても残念で仕
方がない。
興味を抱いたことには何時間でも集中
して取り組み、飼い主を脱帽させるこ
とのある!? こじろう