2010年09月02日

『見えない恐怖 (敵) 』 に襲われる???

9月に入ったというのに依然厳しい残暑が続く中、食欲が減退するのは人間だけのこと

ではないと思うが、それでも (一度暑い日に自動車内に取り残されて熱中症になりか

けたときを除いて) 「わが家の 『こじろう』 の食欲旺盛ぶりは相変わらずである・・・

・・・ハズ」 であった。それが31日夕方のこと、用意された夕食に手を (口を) 全く

つけようとしなかったと後で聞いた瞬間は、「ついに 『こじろう』 も病院行きか?」

と覚悟を決めたが、実はその (食欲が湧かない) 原因が別の 「目に見えない恐怖

(敵) にある」 ということが判明したのである。

それは31日の午後3時頃から激しく鳴り響いた 「カミナリ」 のせいであった。小さな

こどもなどは別として、現代の人間は一応 「カミナリ (の音) 」 の正体がどういう

ものであるか (専門的なことはともかく) わかっているが、イヌにとっては当然何の

ことかわからないわけであり、「あの 『ゴロゴロ、バリバリ、ドッカーン』 というバカ

でかい音は一体なんなんだ」 と思うことだろう。“目に見える敵” が迫ってくるのなら、

どこかに逃げるなり、追い払うなり、あるいは勇気を振り絞って立ち向かうなりすること

もできるだろうが、視覚的にその正体がわからないものが迫ってくるその恐怖たるや、

想像を絶するほどの大きなものであろうことに疑いはない。

われわれ人間の日常・社会生活においても、いつもさまざまなものに脅かされたり、恐

怖を感じたりしているものであるが、ことにその中でも 「『目に見えない』 『正体がわ

からない』 ものに迫られるほど恐ろしいことはない」 とはっきり言えるだろう。いわゆる

ミステリーの世界でもその種のものは “王道” である。

「カミナリ」 が鳴り響くたびに声を失い、ブルブルと震えながら飼い主に寄り添い、決

して離れようとしない 「こじろう」 を見るにつけ、「 (犬種のわりには) でかい図体

で普段は大きな態度をとっているくせに、イザとなると情けない 『おぼっちゃま』 では

ないか」 と呆れるのは簡単であり、事実バカにして笑ってしまうことが常であるが、

「見えない恐怖 (敵)」 と必死で闘って?いる当人 (当犬) の立場でものを考え

なくてはいけない、と反省するものでもある。


カミナリが鳴り出すと、とにかくブルブル
震えだし、飼い主から絶対離れようとしな
い!?            こじろう



  


Posted by こじろう117 at 00:03Comments(2)ペット