2010年09月28日
『冗談じゃない』!!!
ほんのちょっとした “冗談” のつもりが、 「冗談じゃない」 という事態に発展すること
は珍しくない。しかし、それが生命・身体が危険に晒され、しかも教育現場でのこととなれ
ば、とても笑って済まされることではないだろう。つい先日、産経新聞に掲載された記事に、
「 『特製クッキー』 実はホウ酸団子 高校生が誤って食べ病院に搬送」 というタイトル
のものを見つけたが、その内容は、
・・・・・大阪市内の府立高校で、家庭科の女性教諭 (53才) が自宅で作ったゴキブリ
駆除用の “ホウ酸団子” を女子生徒が誤って食べ、救急車で搬送されたことが
24日わかった。生徒は市内の病院に搬送され胃洗浄を受け回復しているという。
府教委によると、教諭が21日午前8時すぎ職員室でホウ酸やうどん粉で作ったホウ
酸団子25個を置いていたところ、女子生徒が 「これ何?」 と質問。教諭が 「特製
クッキー」 と答えた後、目を離したすきに女子生徒が机の上にあったホウ酸団子を
口にした。
生徒はすぐに吐き出したが、市内の病院に搬送。胃の洗浄を受け現在は回復してい
るという。校長はこの教諭に口頭で注意した。
教諭は 「軽率だった。反省している。言葉遣いには今後気をつけていきたい」 と
話しているという・・・・・
というものである。
この “ホウ酸団子” というもの。実際にどの程度の毒性や身体への有害性があるのか知ら
ないが、「ゴキブリの駆除用」 に作られたと聞いただけで、少なくとも絶対に 「口に入れる」
どころか 「口に近づける」 ことすらしたくないシロモノである。
この短い記事の内容からでは、教諭の日頃の様子や生徒との関係などまったくわからないの
でなんともいえない部分もあるが、現実に “学校” から救急車で搬送され病院で手当てを受
けるに至った事態は深刻であり、「軽率だった」 とか 「今後言葉遣いには気をつけていきた
い」 などという程度の 「ノンキなコメント」 で済まされるのかという疑問を簡単には払拭で
きない。高校生にもなって教師の 「冗談かそうでないかの区別もできないのか」 という見方
もあるだろうが、それは今回のようにそれが危険物に関わる場合には一般に通用しない考え
方といえる。ましてまだ経験の浅い新米教師などならともかく、この教諭に関しては53才とい
う、社会人としてもまさにベテラン中のベテランである。その豊富な人生経験のなかで 「万が
一こういうことになったら・・」 ということを十分に予測できる、イヤ予測できなければならない
社会的立場にいると考えるべきである。この教諭の処分等についていろいろと言及する資格
はないし、そもそもそのつもりもないが、府教委および教育界としてはこの事件を通じ、単なる
一教諭の軽率行動によるものと捉えるのではなく、特に少年少女の生命・身体の安全を預か
る教育現場における同様の事故の再発防止に真剣に取り組むべきであろう。
教育の現場に限らず、日常生活のあらゆる場面には通常では考えもしない 「さまざまな危険」
が転がっているということ、さらには何気ない 「軽口」 が時に大変な事態を惹起する可能性
があるということをこの事件を通じての個人的教訓としたい。
飼い主がたまに発する 「軽口」 を
「冗談じゃない」 という思いで聞い
ていることのある!? こじろう
は珍しくない。しかし、それが生命・身体が危険に晒され、しかも教育現場でのこととなれ
ば、とても笑って済まされることではないだろう。つい先日、産経新聞に掲載された記事に、
「 『特製クッキー』 実はホウ酸団子 高校生が誤って食べ病院に搬送」 というタイトル
のものを見つけたが、その内容は、
・・・・・大阪市内の府立高校で、家庭科の女性教諭 (53才) が自宅で作ったゴキブリ
駆除用の “ホウ酸団子” を女子生徒が誤って食べ、救急車で搬送されたことが
24日わかった。生徒は市内の病院に搬送され胃洗浄を受け回復しているという。
府教委によると、教諭が21日午前8時すぎ職員室でホウ酸やうどん粉で作ったホウ
酸団子25個を置いていたところ、女子生徒が 「これ何?」 と質問。教諭が 「特製
クッキー」 と答えた後、目を離したすきに女子生徒が机の上にあったホウ酸団子を
口にした。
生徒はすぐに吐き出したが、市内の病院に搬送。胃の洗浄を受け現在は回復してい
るという。校長はこの教諭に口頭で注意した。
教諭は 「軽率だった。反省している。言葉遣いには今後気をつけていきたい」 と
話しているという・・・・・
というものである。
この “ホウ酸団子” というもの。実際にどの程度の毒性や身体への有害性があるのか知ら
ないが、「ゴキブリの駆除用」 に作られたと聞いただけで、少なくとも絶対に 「口に入れる」
どころか 「口に近づける」 ことすらしたくないシロモノである。
この短い記事の内容からでは、教諭の日頃の様子や生徒との関係などまったくわからないの
でなんともいえない部分もあるが、現実に “学校” から救急車で搬送され病院で手当てを受
けるに至った事態は深刻であり、「軽率だった」 とか 「今後言葉遣いには気をつけていきた
い」 などという程度の 「ノンキなコメント」 で済まされるのかという疑問を簡単には払拭で
きない。高校生にもなって教師の 「冗談かそうでないかの区別もできないのか」 という見方
もあるだろうが、それは今回のようにそれが危険物に関わる場合には一般に通用しない考え
方といえる。ましてまだ経験の浅い新米教師などならともかく、この教諭に関しては53才とい
う、社会人としてもまさにベテラン中のベテランである。その豊富な人生経験のなかで 「万が
一こういうことになったら・・」 ということを十分に予測できる、イヤ予測できなければならない
社会的立場にいると考えるべきである。この教諭の処分等についていろいろと言及する資格
はないし、そもそもそのつもりもないが、府教委および教育界としてはこの事件を通じ、単なる
一教諭の軽率行動によるものと捉えるのではなく、特に少年少女の生命・身体の安全を預か
る教育現場における同様の事故の再発防止に真剣に取り組むべきであろう。
教育の現場に限らず、日常生活のあらゆる場面には通常では考えもしない 「さまざまな危険」
が転がっているということ、さらには何気ない 「軽口」 が時に大変な事態を惹起する可能性
があるということをこの事件を通じての個人的教訓としたい。
飼い主がたまに発する 「軽口」 を
「冗談じゃない」 という思いで聞い
ていることのある!? こじろう