2010年09月13日

『いかにも』 は、もはや通用しない???

ニュースなどでさまざまな犯罪の報道がなされ容疑者の風貌などが紹介されると、以前

なら 「いかにもこの経歴・風貌なら (こういう犯罪を) しでかしそうだ」 とかいうものが

あったものだが、現在その 「いかにも」 というものが、もはや通用しない?世の中にな

ってしまったかのような感がある。

12日の岐阜新聞発信のニュースに 「万引き女2人組 車から店員振り落とし逃走」 と

いうタイトルの記事があったが、その内容は、


・・・・・  11日午前2:30分頃、岐阜市の “コンビニエンスストアM” で万引きをした

      女2人組が、逃走を止めようとした同店の男性店員 (21才) を車のボンネ

      ットに乗せたまま発進し、南西約150メートル先で男性店員を振り落としてそ

      のまま逃げた。男性店員は軽傷のもよう。岐阜中署は強盗致傷事件として

      逃げた女2人組の行方を追っている。

      同署によると、女はいずれも20才くらいで、一人は金髪で白色のTシャツと

      紺色のジャージを、別の一人は黒髪で白色のTシャツと半ズボンを着ていたと

      いう。車は白っぽい乗用車らしい。女2人は総菜や雑誌、飲料水などを精算

      せずに店外に出たため、男性店員が追いかけた。2人が乗り込んだ車の前に

      男性店員が立ちふさがったが、二人組は車を発進させボンネットにしがみつ

      いていた男性店員を乗せたまま逃走したという・・・・・・


というものである。

この男性店員、年齢からしてもおそらく店のオーナーや店長ではない可能性が高く、アル

バイト店員などであると思われるが、まさに自分の生命を投げ出してまで万引き犯を捕ら

えようとしたその “責任感” や “正義感” は頭が下がるほどのものである。もっとも

「車の前に立ちはだかっている自分を無視してそのまま発進する」 とは思わなかったと

いうのが実際で、「まさか150メートルもの距離を車のボンネットにしがみついたまま走

行され、しかも最後には振り落とされるような事態を想定する」 というのは本来、「映画

やTVドラマの世界におけるワンシーン」 という話であろう。

この事件の発端となった万引きについては、記事の内容から推測する限り、悪びれたり

コソコソしている様子はなく、“堂々と” したもので、こういうものをはたして “万引き” と

称していいのかと思うほどであるが、それはそれとして20才くらいの女性が万引きをは

たらくこと自体は別に今に始まったことではなく、また珍しくもなんともないことである。

しかし、その後車のボンネットにしがみついている男性をそのままにして自動車を走らせ

、しかもそれを振り落とすとなれば、それだけのことが平然とできる人間はかなり限られ

てくるのではないか。過去にも同じような事件の報道を耳にしたことは何度かあるが、そ

の犯人はやはり 「『いかにも』 そういうことをしそうな」 前歴なり風貌なりを兼ね備えて

いるものだった記憶がある。今回それでも、「風貌」 という点と、堂々とした?万引の仕

方からすれば 「さもありなん」 という部分もあるにせよ、やはり20才くらいの女2人組

にしては 「ずいぶん大胆で残忍なことができるものだ」 とある意味感心?すらしてしま

う。もしかしたらこの男性店員も、いずれかのタイミングで瞬時にそのあたりのこと、つまり 

「まさかこの若い女性2人組が自分をボンネットに乗せたまま走り去っていくことなどない

だろう」 ということが頭をよぎったからこそ、こうなったのかもしれない。しかし、いずれ

にせよ、「誰が何をしでかすか、まったく予測がつかない」 世の中になってしまったのは

恐ろしいことであるというべきであろうか。


『いかにも』 “こじろうらしい” と飼い主
にいわれるのを複雑な思いで聞いている!?
                こじろう





  


Posted by こじろう117 at 00:03Comments(0)ペット