2012年04月02日

『伝家の宝刀』???

「すみません。身内に不幸があったもので・・・」 として休暇を申請された

際に、 (それが有給の休暇になるかどうかは別として) 上司や経営者側

としてそれを却下するのは一般になかなか難しいというものだろう。

さて先日某紙に 「叔父・叔母が・・・ウソの忌引休暇、12回も取得した県

職員」 というタイトルの記事があったが、その内容は、


・・・・・・・愛知県は先月28日、ウソの忌引きを繰り返したとして、建設部の

     課長補佐級の男性職員 (48才) を停職6か月の懲戒処分とし、

     監督責任がある上司ら6人を口頭訓戒と所属長厳重注意にした。

     発表によると、男性職員は2005年8月から10年7月の間、叔父

     や叔母が亡くなったという虚偽の忌引休暇を計12日間取得してい

     た。10年秋にあった休暇調査で、この職員が半年で忌引休暇を4

     日間もとっていることを不審に思い、問いただしたところ、 「腰が痛

     く、休みたかった」 と虚偽申請を認めたという。

     12日間分の給与約34万円は既に返還されている・・・・・・・・・・・

     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


というものである。

「急に何が何でも休暇をとりたくなった。だがそれなりの理由が必要だ。よし

ここは自分の親族の誰かに犠牲?になってもらい、忌引で休暇を申請しよう。

だが、自身の父母や兄弟が亡くなったというのは気が引けるし、いろいろな

面でウソがバレてしまう可能性が高い。その点、叔父や叔母ぐらいにしてお

まず大丈夫・・・」。 この48才の男性職員が考えたのはおそらくそんなとこ

ろではないか。冒頭でも触れたように、 「身内に不幸があった」 と聞かされ

れば、仮に多少怪しいと感じたとしてもその人に強いことはいえないのが人

情というもので、それにつけこむ作戦はそれなりに有効であろう。しかし、さ

すがに 「わずか半年のうちに、なんと4回も 『伝家の宝刀』 を抜いてしま

う」 のはやりすぎというものだ。

それにしても何か釈然としない点の一つは、そういったことが 「 (10年秋

の) 休暇調査」 なるもので初めて発覚したことである。それが事前である

事後なのかにかかわらず、それだけ忌引が続いていれば申請を受けた上司

としてはいくらなんでも (いくら聞きにくても) 不自然に感じるのが普通で

ないかということだ。

第二に、10年以上も前から行われていたこと、でしかも1年半も前に調査

で発覚したのに、なぜこれだけの年月を経た後に処分および発表がなされ

たのかという点である。

もっともいずれに関しても 「お役所にはいろいろな事情があって、それが

普通だから」 と言われれば、 「そういえばいつもその通りだ・・・」 と簡単

に納得できてしまうのだが・・・。


飼い主に対抗するための 「伝家の
宝刀」 は既に数え切れないほどに
抜いてしまった!?   こじろう



 






       


Posted by こじろう117 at 00:03Comments(4)ペット