2011年02月22日

『警官人形』 から 『警官パネル』 へ!!!

今から30年ほど前までは、制服を着た 「おまわりさん」 を近くで見ると、それだけで緊張

したり安心したりと、特に子どもにとって警官にはそれなりの 「存在感」 というものがあった

ように思う。それが昨今といえば、警察関係者の相次ぐ不祥事、または警察官自身が容疑

者となる犯罪の多発等により、そういった感覚はすでに薄れてしまっているどころか、むしろ 

「警察官の制服を着ているからといって、安心して近づいてはいけない」 などと子どもたち

に教えなくてはならない現状すらあるようだ。

ところで先日、某紙に 「 『ひったくりに注意』  しゃべる警官のパネル登場」 というタイト

ルの記事があったが、その内容は、


・・・・・・千葉県警船橋署は17日、音声でひったくりへの注意を呼びかける警察官の等身大

     パネル 「ボイスポリス」 を船橋市のスーパー前に設置した。

     パネルの近くを人が通るとセンサーが感知し、「ひったくりが多発しています。注意

     しましょう」 などと注意を促す音声がパネルのスピーカーから約10秒間流れる。

     同署によると、ひったくりの被害者の大半は女性であり、買い物帰りが多いことか

     ら、スーパーに協力を求めて設置した・・・・・・


というものである。

この記事を見て、まず思い出したものがある。それはその昔、国道沿いや主要道路の路肩

などでよく見かけた 「警官の姿をした人形」 や 「夜間、自動車のヘッドライトの光が当た

った際に、警官の制服の一部のように見える板状のもの」 である。スピードの出し過ぎな

どの交通違反の防止に 「警官が見ている」 と思わせるためのもので、最近はほとんど

見かけなくなった懐かしい風景?の一部でもあるが、いつも通行する道路の決まった場所

にあるため、ほとんどの人には最初からそれは人形とか板だということがわかってしまって

いた。さらには雨や風などの風化作用およびイタズラなどにより、それなりの年月を経ても

はやその原型をとどめておらず、「化け物」 扱いすらされたりするものもあった。それゆえ、

運転免許を所持していない当時の自分のような子どもですら 「この人形はまったく役に立

っていないただの粗大ゴミだな」 と (今となっては申し訳ないが) 感じたものである。

今回の記事にあった 「警官のパネル」 についてはただ突っ立っているものでなく、最新

のハイテクを駆使した? 「音声が出るもの」 で、しかも被害者側の立場に立っているこ

ともあり、昔の 「警官人形」 のようなことはないと思うが、それなりの予算をかけて設置

されたものでもあろうから、ぜひ 「本当に役に立つ」 ものであると願いたい。

またそれ以前に、「警察関係者による不祥事についての報道を見聞きしない日が全くない」 

という昨今の現状をまずは何とかしてくれないと、「警官人形」 にせよ 「警官パネル」 に

せよ、それを見るたびに 「蹴飛ばしたくなる」 なんていう人が現れてもおかしくないので

ある。


犬の形をした人形を目の前に、「ボクの
オヤツはあげないぞ」 と言わんばかり
に敵意をむき出しにする!? こじろう

       


Posted by こじろう117 at 00:03Comments(0)ペット