2022年06月30日
『気づいてくれるまで』???(その2)
「こじろう117」・・・『気づいてくれるまで』???(その1)・・・の続き。
(その1) で登場した知人の職場の部下で40代中盤の独身男性N氏。
一方的に好意を抱いていた同僚で年下の女性Sさんの実家が経営す
るコンビニエンスストアに 「自分の素性を隠して」 ほぼ毎日の深夜通
い詰め、その都度10分程度ブラブラして 「最後に缶コーヒー (飲料)
を1本だけ購入」 ということを続けていたが、ある日ついにレジにいた
Sさんの母親に対して素性を明かし挨拶したところ、翌朝そのことを知
った (N氏、Sさん共通の) 上司に呼び出されてしまう。上司より 「毎
晩のようにSさんの実家の店を訪れるのは控えてほしい」 と言われて
も、その理由はおろか意味すら全く分からなかったとみえるN氏から発
せられたのは 「初めから自分の素性を明かしてしまえば、恩着せがま
しいととられかねません。それよりも、単なる一人のお客として 『さりげ
なく』 Sさん宅のお店の売り上げに貢献する方がずっと 『男らしい』 と
私は思うんです。長いこと通っていれば、そんな私の想いやさりげない
行動を目にし続けたSさんのお父さんやお母さんに 『あの紳士はもしか
したら・・・』 と気付いてもらえるかと思っていたのですが、日数も過ぎ、
そういった気配もないので、ここもやはり 『男らしく』 勇気を振り絞って
私の方から声をかけてみたのです・・・」 という言い分だった。
それを聞いた上司は唖然とし、 「まあ、とにかくSさんの側がそう (毎
晩のように店に来ていただくのは心苦しいと) 言っているので、なん
とかそのようにお願いできないだろうか」 というのがせいぜいだった、
という。
それに対しN氏は納得できる様子ではなかったものの、しぶしぶとはい
え上司の頼みを聞き入れた。しかし、それは何か別の手段を用いる、つ
まり今度は 「正攻法?で引き続き、より積極的にSさんの両親に気に
入られる方法を用いるように」 上司から助言されたと解釈 (勘違い)
したようで、その後は毎日のように 「Sさんのご両親に正式に挨拶に
伺うにはどういうタイミングにすればよいか、アドバイスお願いいたしま
す」 などと何回もしつこく迫られと、当のSさんよりもむしろN氏らの上
司である知人の方が 「もう勘弁してほしい」 と、泣きたい気持ちにな
ったのは言うまでもない。
「自分の方が勝手に?一方的に?好意を寄せている女性に対し、直
接的でない奇抜?奇妙?な手段を用いてアプローチ?を試み、 『い
つか自分の一途な?想いに気づいてくれるはず』 との激しい思い込
みを抱き続けるも、一向にその気配がないことで待ちきれない (我慢
できない) 事態に至り、結局は自分の方から迫ってしまう」 というの
は一見 (そういう “年頃” とは到底いえないが) 「けなげ」 で 「純
真」 な人柄であるといえないことはない。
だが相手の立場からすれば単に 「気持ち悪い」 だけでは済まされ
ない大きな心の痛手となり 「極めて身勝手で自分本位の思考や態度、
行動によって直接的な相手のみならず、その周囲の人々にも大変な
迷惑や心配をかけていること」 が彼らの中で全く想定、認識されてな
い。
「 (自分の思いに) 相手が気づいてくれるまで」 あるいは 「いずれ
自分に相手が心を寄せてくれるまで」 じっと耐えて待つ、というのは
時に実を結ぶこともあり、美談になることさえある。しかし、それがそ
の相手方にとっての「苦痛や悩みの種として大きな迷惑になる可能
性を十二分に内包していること」 を忘れてはならない・・・。
飼い主からの 「自分に対する想い」
が時に大変な重荷になっていること
を理解してほしい!? こじろう
(その1) で登場した知人の職場の部下で40代中盤の独身男性N氏。
一方的に好意を抱いていた同僚で年下の女性Sさんの実家が経営す
るコンビニエンスストアに 「自分の素性を隠して」 ほぼ毎日の深夜通
い詰め、その都度10分程度ブラブラして 「最後に缶コーヒー (飲料)
を1本だけ購入」 ということを続けていたが、ある日ついにレジにいた
Sさんの母親に対して素性を明かし挨拶したところ、翌朝そのことを知
った (N氏、Sさん共通の) 上司に呼び出されてしまう。上司より 「毎
晩のようにSさんの実家の店を訪れるのは控えてほしい」 と言われて
も、その理由はおろか意味すら全く分からなかったとみえるN氏から発
せられたのは 「初めから自分の素性を明かしてしまえば、恩着せがま
しいととられかねません。それよりも、単なる一人のお客として 『さりげ
なく』 Sさん宅のお店の売り上げに貢献する方がずっと 『男らしい』 と
私は思うんです。長いこと通っていれば、そんな私の想いやさりげない
行動を目にし続けたSさんのお父さんやお母さんに 『あの紳士はもしか
したら・・・』 と気付いてもらえるかと思っていたのですが、日数も過ぎ、
そういった気配もないので、ここもやはり 『男らしく』 勇気を振り絞って
私の方から声をかけてみたのです・・・」 という言い分だった。
それを聞いた上司は唖然とし、 「まあ、とにかくSさんの側がそう (毎
晩のように店に来ていただくのは心苦しいと) 言っているので、なん
とかそのようにお願いできないだろうか」 というのがせいぜいだった、
という。
それに対しN氏は納得できる様子ではなかったものの、しぶしぶとはい
え上司の頼みを聞き入れた。しかし、それは何か別の手段を用いる、つ
まり今度は 「正攻法?で引き続き、より積極的にSさんの両親に気に
入られる方法を用いるように」 上司から助言されたと解釈 (勘違い)
したようで、その後は毎日のように 「Sさんのご両親に正式に挨拶に
伺うにはどういうタイミングにすればよいか、アドバイスお願いいたしま
す」 などと何回もしつこく迫られと、当のSさんよりもむしろN氏らの上
司である知人の方が 「もう勘弁してほしい」 と、泣きたい気持ちにな
ったのは言うまでもない。
「自分の方が勝手に?一方的に?好意を寄せている女性に対し、直
接的でない奇抜?奇妙?な手段を用いてアプローチ?を試み、 『い
つか自分の一途な?想いに気づいてくれるはず』 との激しい思い込
みを抱き続けるも、一向にその気配がないことで待ちきれない (我慢
できない) 事態に至り、結局は自分の方から迫ってしまう」 というの
は一見 (そういう “年頃” とは到底いえないが) 「けなげ」 で 「純
真」 な人柄であるといえないことはない。
だが相手の立場からすれば単に 「気持ち悪い」 だけでは済まされ
ない大きな心の痛手となり 「極めて身勝手で自分本位の思考や態度、
行動によって直接的な相手のみならず、その周囲の人々にも大変な
迷惑や心配をかけていること」 が彼らの中で全く想定、認識されてな
い。
「 (自分の思いに) 相手が気づいてくれるまで」 あるいは 「いずれ
自分に相手が心を寄せてくれるまで」 じっと耐えて待つ、というのは
時に実を結ぶこともあり、美談になることさえある。しかし、それがそ
の相手方にとっての「苦痛や悩みの種として大きな迷惑になる可能
性を十二分に内包していること」 を忘れてはならない・・・。
飼い主からの 「自分に対する想い」
が時に大変な重荷になっていること
を理解してほしい!? こじろう