2012年08月14日

『悪意はない』 から???

事実上の財政破綻で、欧州のみならず全世界の経済に甚大な悪影響を

及ぼし不安を煽っておきながら、相変わらず自分たちの権利だけは執拗

に要求し、 「公務員天国」 の名をほしいままにしている感のある南欧の

某国。その実態が明らかにされるにつれて例えようのない戦慄すら覚え

るほどだが、いよいよわが国においても 「所詮は遠く離れた国でのこと」

などとノンキに楽観?視できない状況に陥ってきたようだ。

さて先日の某紙 「市職員が市税滞納・・・家賃も」 というタイトルの記事

の内容は、


・・・・・・・・兵庫県尼崎市は8日、2006年~11年度の6年間で 「職員35

      人が固定資産税などの市税や市営住宅の家賃、市立保育園の

      保育料など計252万円を滞納していた」 と発表した。

      長期の滞納者もいたが、市は 「意図的でなく、悪意はなかった」

      として、口頭での厳重注意に留めた。

      最高額は市営住宅の家賃5ヶ月を滞納した40才代の男性職員

      の約28万円。所属別でみると市長部局の20人が最多で、市教
  
      

      委事務局、消防局が各6人。上下水道などが1年間未払いだっ

      た職員も6人いた。滞納理由は 「妻に任せていた」 「うっかりし

      ていた」 などと説明しているという。

      同市は6月、職員による市営住宅の家賃滞納が発覚したため、

      職員約3400人のうち市内に住む1700人を対象に調査してい

      た。市は 「適切な納付を徹底させ、来年度以降も調査を続けた

      い」 としている・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


というものである。

「市民の (血税) によって生活させていただいている」 だけでなく、 「そ

の市税を徴収、管理する立場」 の役人自身が恒常的に滞納し 「意図的

でなく、悪意はなかった」 で済まされてしまう・・・。彼らの世界においては、

「意図的」 とか 「悪意」 の定義は民間のそれらとは明らかに異なり、極め

て自らに都合のよいもののようだが、尼崎市民の中には 「とりあえず市税

や市営住宅の家賃などはできるだけ滞納しておき、市 (の職員) から督促

などされた場合のみ 『うっかりしていた』 『妻に任せていた』 と言い逃れす

る」 輩が今後多数出現するのは必至だろう。

ところで今回の 「 『市職員』 の市税等滞納に関して・・・」 という前代未聞

の笑い話にすらできない超低レベルの調査。たまたま6月に発覚した不祥事

をきっかけに行った結果、結局調査対象者の 「50人に一人」 という非常に

高い滞納率が判明したようだが、もしこの調査がなければ今後もこのまま事

態の悪化は続き、さらにエスカレートしていったことは疑いない。市税の支払

いという最低限の義務ですらこの体たらくだとすれば、その規範意識の低さ

は火を見るより明らかで、本来業務でも表面化されていない不祥事は膨大な

数に上ると推測すべきである。

それにしても 「 (市職員に市税等の) 適切な納付を徹底させ・・・」 のコメ

ント。小学生ですら思わず失笑をもらしそうだが、これが 「公務員天国、日本」

のみならず、 「第二の南欧某国」 と揶揄される所以の一つであることは間

違いない・・・。


イタズラを飼い主に咎められた際に
「悪意はなかった」 が言い訳として
通用しないことは (イヌの自分でさ
え) 十二分に理解しているつもり
の!?             こじろう  


Posted by こじろう117 at 00:03Comments(0)ペット