2012年03月15日

“最低”  なのは、誰???

「自分のことを棚に上げて・・・」 という人は社会では珍しい存在ではない。だ

が個人的なことであればともかく、それなりの立場で、となるとそうやすやすと

は見逃せない場面も出てくるものだ・・・・。

昨日某紙に 「消防長訓示  『仲間を売るのは最低』…内部告発批判」  と

いうタイトルの記事があったが、その内容は、


・・・・・・・京都府八幡市消防本部で殴り合いのケンカをした男性職員2人が、

    今年2月に減給になった不祥事をめぐり、U消防長 (60才) が報道

    機関に内部告発した職員がいるとして 「仲間を売るのは最低」 など

    と批判する訓示をしていたことが12日わかった。

    ケンカは昨年末にあり、処分は2月21日に市消防本部が発表した。

    U消防長は発表前に新聞社の取材を受けており、今月2日の定例訓

    示の場で職員30人を前に内部告発者がいることを念頭に 「人間性

    が疑われる。悲しいことにこの消防にもそういう人間がいる。そんな

    奴には負けず、バカにして皆で助け合って」 などと発言したという。

    2006年施行の公益通報者保護法で、内部告発者は保護され、不利

    益な扱いが禁じられている。U消防長は取材に 「法律の存在を知ら

    なかった」 と話す一方、 「外部に言うな、という意味で発言したので

    はない」 と釈明した・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


というものである。

「本来、恨む筋合いのないことではない」 ということであっても、そこは人間。

「ちくしょう、あいつのせいで・・・」 と個人的に考えても、そのこと自体はいわ

ゆる 「内心の自由」 に基づき周囲からはどうでもいいことである。だが、少

なくとも市消防本部の最高幹部が配下職員に対し、 「定例訓示」 という純

然たる公務の場において、そういう 「逆恨み」 的な個人感情を持ち出すの

は言語道断、 「あいた口がふさがらない」 以外の何物でもない。加えて消

防という市民の安全に関する最重要職務を担う組織のトップとしての資質お

よび能力が完全に欠如しているのでは、という疑問も抱かざるを得ない。

たとえそれが個人的事由によるものであったとしても、 「同僚同士で殴り合

いのケンカをするような理性を欠いた消防署員に 『イザというとき、市民の

安全を守るべき最前線で自らの生命の危険を顧みず、誠実・忠実に職務を

遂行できるのか』 との疑問」 をごく普通の市民が抱いても全く不思議では

ない。したがって、本来は内部告発などがされる前に速やかに市民に事実

を公表し、説明するのは組織として最低限の責務である。それを怠り、おそ

らくは自らの保身のため隠蔽しようとした (とみられても仕方のない) U消

防長に 「 (内部告発者の) 人間性が疑われる」 と言われる筋合いはな

いどころか、そっくりそのままその言葉を返してしかるべきだ。さらに 「仲間

を売るのは最低」 という言い分にも、 「重大な事実を隠蔽して保身のため

や個人的逆恨みにより配下にある善良な職員までを巻き込もうとする輩こ

そが 『最低』 の人間である」 と諭してやるべきだ。60才にもなり市消防

本部の最高幹部の地位に登りつめながら、  「公益内部通報者保護法」  

(正確な法律名はともかく) の存在や趣旨を知らなかったのが本当に事実

だとすればそれ自体も大問題であるが、法律うんぬん以前に、そういったこ

とに関する社会的知能や常識は小学生以下といってもいいだろう。このU消

防長にもし小学生の孫でもいるとして、 「おじいちゃん。僕のクラス内の、先

生が気付いていないところですごいイジメがはやっているんだ。このままだと

イジメを受けている△△君は自殺してしまうんじゃないか、と心配なんだけど、

僕の方から先生にそのことを伝えたほうがいいかなあ」 と相談を受けた際

に、 「バカ、お前は 『さわらぬ神にたたりなし』 ということを知らないのか。

余計なことをしないで黙っている方が勝ちなんだ。もし万一本当に△△君が

自殺したとしても 『僕は全然 (イジメのことなど) 知りませんでした』 と、ト

ボケきるんだぞ」 とでも指導?しそうなくらいだが、こんな情けない人間性の

持ち主にも血税が使われていることを知った地元の市民こそ 「悲しいことに

この市の幹部にもそういう人がいる」 といいたいのは山々ではないか・・・・

・・・・・・。


自分のミスは棚に上げて 「飼い犬のことを
叱る飼い主」 に対して、大いなる不信感を
抱くことのある!?          こじろう

  


Posted by こじろう117 at 00:03Comments(2)ペット