2012年03月09日

“捏造” の意図???

自らの実績を挙げるために 「捏造」 や 「偽造」 などに手を染める人間は

そう珍しくない。だが、そういったことをするのは 「それだけのリスクに見合う

だけのメリットがあってはじめてその意味をなす」 というものだ。

さて昨日某紙に 「飲酒検査酒量水増し・・・書類捏造疑い警官逮捕」 という

タイトルの記事があったが、その内容は、


・・・・・・・・飲酒運転の検査で、水増しした虚偽のアルコール量の数値を書類

      に記入したとして、大阪府警は6日、虚偽有印文書作成・同行使と

      証拠隠滅の疑いで、府警泉南署交通課の警部Y容疑者 (57才)

      を逮捕した。

      摘発された男性の告発で発覚。府警は同様の苦情をもう1件把握

      しており、捏造を繰り返していた可能性もあるとみて調べている。

      逮捕容疑は昨年9月、泉南市内でミニバイクを運転中の60代男性

      を飲酒運転で摘発した際、男性が 「350mlの缶ビールを飲んだ」

      と説明したのに、書類に 「500ml」 と記入。さらに呼気1ℓ中のア

      ルコール量の数値が0.15㎎だったとする虚偽の記録紙を添付し、

      酒気帯び運転とした疑い。府警は事前に記録紙を用意したとみて

      いる。

      男性は略式起訴され、罰金刑が確定。今後再審請求して無罪が確

      定すれば前科は取り消され、罰金も返納される・・・・・・・・・・・・・・・

      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

というものである。

「無罪が確定すれば前科は取り消され、罰金も返納される」 のは当たり前だ

が、実際に捏造の被害に遭った60代の男性からすれば 「それで済むのか」 

と言いたいのは山々だろう。民間同士なら、 「元に戻すのは最低限の義務。

与えられた精神的苦痛に対して慰謝料なり迷惑料なりを支払え」 となるのが

普通だが、なにせ相手がお役所の場合には・・・・・・。

さて、57才のY容疑者。今さらなぜこのような “捏造” に手を染めるようにな

ったのかが不思議でならない。この手の取り締まりにおいて、担当係官として

「多くの飲酒・酒気帯び運転者を出すば出すほど」 それが高評価につながる

のかどうか、警察当局内部の事情は知る由もない。だが、仮にそうだとしても

Y容疑者の場合は 「定年まであとわずか数年」 という年齢である。捏造して

までそういった実績を挙げたところで、これから果たしてどれだけのメリットがあ

るかといえば、 (失礼ながら) もうほとんどないのではないか。むしろ定年後

にごく普通に退職する公務員ならではの高額の退職金や年金など諸々の厚遇

に与るためにも、ここはおとなしく粛々と職務をこなすのが得策なのは明らかで

ある。もし、このままY容疑者が検挙されることになれば、これまで一警察官と

して積み上げてきた数十年の功績や、今後の好条件の天下りなど、ほとんどす

べてのものをフイにしてしまうのは必至であり、本人にとって大変に悔やまれる

ことはもちろん、家族 (がいる場合) にかかる迷惑は計り知れないというもの

だと思うが、いかがなものであろうか・・・・・。


飼い主を呆れさせるようなイタズラに関し、その
リスクに見合うだけの恩恵を予め想定している
!?                     こじろう















  


Posted by こじろう117 at 00:03Comments(4)ペット