2011年09月03日

“慰謝料” なぜ必要???(その1)

以前、 「こじろう117」・・・『不正入試』 とはいっても???・・・の中で、 「数年前の

都立高校入試に際して、『服装や頭髪の乱れ』 を減点の対象として一部の受験生を

不合格とした校長が処分された」 という件に関し、個人的な疑問点や納得のいかない

旨を述べたことがあるが、今度は広島県の公立高校における同様のケースに関する記

事を昨日某紙で見つけた。

そのタイトルは 「 『見た目』 不合格で慰謝料」 というもので、内容は、


・・・・・・・・ 広島県西部の県立校の2008年度入試で、本来は合格とされるべきだ

       った受験生を当時の男性校長が試験日などの行動から不合格にした問

       題で、県教委と受験生側との間で示談交渉がまとまり、県が慰謝料等、

       約48万円を支払うことで合意したことが31日、わかった。

       慰謝料は約17万円で、過去の判例を基に算定した。そのほか不合格

       と判定された後で受験生が別の高校に支払った入学金や授業料などの

       実費という。

       この問題は、合否の決定権を持つ校長が受験生の試験日の行動や頭

       髪の色を過度に重視。筆記試験の成績は合格圏内だったのに不合格

       にした。保護者は筆記試験の成績を公開請求。開示された成績から不

       合格を疑問に思い、県教委に調査依頼してわかった。

       校長は08年4月、「不適切な判断」 と認めて謝罪。県教委は戒告とし

       ていた・・・・・・・・・・・・・・・・


というものである。

以前も同様なことを述べたが、まず小中学校と異なり高等学校は進学を義務とされ

るところではない。またその入学の選抜に関して学業成績が最優先されるのは普

通としても 「入学希望者がその校風に則しているか」 「学業以外の面でその学校

にふさわしい資質をかね備えているか」、さらには 「他の生徒に迷惑をかける可能

性がないか」 などを総合的に判断するのは当然のことである。なぜなら入学後、

高校側としては学習指導だけでなく生活指導などもしなければならず、たとえばそ

の生徒が万一何かの問題や不祥事を起こしたような場合には高校側の責任も問わ

れることになり、さらには高校が長年にわたって営々と築いてきた名声や伝統自体

が汚される可能性すらあるだろう。そのような時には一部のOBや保護者らを中心

に、「そもそもなぜそのような (問題を起こしそうな) 生徒を入学させたのか」 な

どという非難の声さえ届くことになるかもしれない。

まあ、高校側の内部事情はともかくとして、この件で 「当時の校長の判断がなぜ

不適切であるとされてしまうのか」。 また、よしんばそうだとしても 「そのことで

なぜ生徒側に “慰謝料” など支払う必要があるのか」。 さらには 「このことが

今後の当該生徒および社会にいかなる悪影響を与えるのか」 などにつき、この

続きとして 「こじろう117」・・・“慰謝料” なぜ必要??? (その2) および 

(その3)・・・で触れることとしたい。


飼い主からの自分に対する日頃の暴言
による精神的苦痛に対して “慰謝料”
を請求したいと考えている!?
             こじろう













         


Posted by こじろう117 at 00:03Comments(0)ペット