2011年09月12日

『見つめ攻撃』 で撃退???

「目は口ほどにものを言う」 などといわれ、たしかに “凝視” されると無言の圧力を

受けるが、それは人間界だけのことではないようだ。

先日某紙に 「ジッと見つめるヤギの視線がサル撃退・・・食害対策」 というタイトル

の記事があったが、その内容は、


・・・・・・・ヤギを放牧することでサルの食害から農作物を守り、遊休農地の解消にも

      つなげようとする試験的な取り組みが、9月中にも山梨県南アルプス市内

      で始まる。

      長年農家が頭を悩ませてきた課題に、ヤギの習性が効力を発揮するかど

      うかに注目が集まる。

      事業主体のNPO法人理事長によると、市内のスモモ農家などでは6~7

      月の収穫期になると毎年農作物がサルに食い荒らされ、深刻な被害が続

      いている。農家も電気柵を設けたり犬を飼ったりしてきたが効果は今一つ。

      犬のえさ代などで費用がかさむデメリットもあったという。そこで理事長が

      思いついたのがヤギの放牧だった。

      滋賀県の畜産技術振興センターの研究によると、ヤギはサルの存在に気

      がつくとサルをジッと “凝視” し、興味を示して近づいていく習性がある。

      サルはヤギとの距離が20mほどになると警戒心からその場を逃げ去る

      という。

      計画ではこの習性を利用し、山の近くの果樹畑や野菜畑に隣接する遊休

      農地でヤギを飼育し、畑の作物を狙って山から下りてきたサルと鉢合わ

      せさせる。ヤギの 「見つめ攻撃」 でサルを撃退し農作物を守ろうとする

      作戦だ。

      さらにヤギが遊休農地の草をエサとして食べればエサ代もかからず、ま

      さに一石二鳥となる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


というものである。

「サルの撃退」 といえばまずは 「イヌ」 。自分をはじめ素人?の多くはそう考える

だろう。それがなんと 「気性が激しく、行動も乱暴なサル」 の撃退に、どちらかとい

えば 「おとなしい動物の代表格であるヤギ」 を使おうとの発想自体がかなりユニ

ークでかつ興味深い。

たしかに人間界でも 「見るからに怖そうで強そうな相手」 (も、もちろんイヤだが)

以上に 「おとなしいがこちらをじっと見つめ、何を考えているかよくわからない相手」

の方がより不気味で、凝視されると思わずその場から去りたくなってしまうというも

のだ。

人間界での 「見つめ攻撃」 。時と場合によっては有効だが、特に親しい間柄でも

ない場合は、見つめられた側が気味悪く感じる方が一般だろう。男女間の場合は特

に要注意である。


オヤツがほしい時に、飼い主に対して
「見つめ攻撃」 を仕掛けるが、なか
なか功を奏さない!?   こじろう
      

        


Posted by こじろう117 at 00:03Comments(0)ペット