2011年09月06日
“結果” 誰が予測できる???
「まさか」 と思うことが現実に起こるのは世の中の常であるが、それが起こる前は笑って
見ていたくせに、イザ事態が悪化した途端に 「批判や非難に転ずる」 ことは珍しくない。
昨日某紙に 「落とし穴は 『ひみつの嵐ちゃん!』 のマネだった」 というタイトルの記事
があったが、その内容は、
・・・・・・・・ 人気グループ 「嵐」 が死亡事故に関与・・・?
ネット上でこんな内容の書き込みが増えている。
きっかけは8月27日に石川県の海岸で起きた事故。23才の新婚夫婦
の妻が夫を驚かそうとして友人たちと落とし穴を掘り、夫と妻が転落。
2人とも窒息死した。事故が起きた直後、ネットで 「嵐の番組をマネし
たのでは?」 という声が出てきた。
TBSの人気番組 「ひみつの嵐ちゃん!」 のことだ。事故の2日前の
25日の放送でメンバーの相葉雅紀が桜井翔を千葉の海岸に誘って落
とし穴に落とすシーンがお茶の間に流れた。
番組では穴の底に大量のクッションを敷きつめ、四方の壁が崩落しな
いように板状の素材で囲っている。安全性に配慮した企画だったが・・・。
「ネット上では 『 (事故は) ひみつの嵐ちゃんの相葉ちゃんのサプ
ライズをマネしたものでしょうか』 『番組スタッフは今回の事件に冷や
冷やしている』 などと書きこまれ、『嵐の番組のマネ?死亡事故でTV
局が落とし穴禁止の方向へ』 なんて気の早い書き込みもある。事故が
刑事事件に発展しそうなため番組の影響力に注目が集まっています」
(TV関係者)
事故を捜査している石川県警は 「現在、事故現場に居合わせた十数
人から事情を訊き、穴を掘った人については重過失致死での立件も視
野に入れて調べています。TV番組を参考にしたという話はまだ聞いて
いませんが・・・」 との回答だった・・・・・・・・・・・・・
というものである。
もう今から10日ほど前、このニュースが流れ始めた頃は自分の周りでも 「なんともいい
ようがないが、とにかく痛ましい事件」 という (現代風にいえば) 微妙な?見解が多
かったが、その後 「一緒に穴を掘った人たちが重過失致死で立件されるかもしれない」
などという報道を耳にするにつけ、 「大の大人が子どもじみたことをするからだ」 とか、
「あんなことをすればその結果は子どもでもわかるはずだ」 というような批判・避難めい
た論調が一般に目立つようになってきた気がする。
「落とし穴に落とす」 というイタズラは現代に始まったことではなく、むしろ一般的に娯楽
が少なかった昔の方が (少なくともこどもたちの間では) 盛んであったぐらいだろう。
今回の事故が上記記事のようにTV番組の影響の強いものなのどうかはまだよくわから
ないし、そうだとしてもそれを簡単に実行に移す行為はたしかに 「大人げない」 「浅は
かすぎる」 としかいえないかもしれない。しかし、それではもし身近で同じようなことを企
む人がいる際に、「その (助ける間もなく窒息死してしまうという) 結果を、ある程度正
確に予測できる人が果たしてどのくらい存在するか」 と問われれば、それは何ともいえ
ないのではないか。
TVニュースや新聞・雑誌などの解説を見聞きした後であればどうにでもいえることでも、
「イザその時点でその結果を予測して自ら取りやめる、あるいはそれを他人に助言など
するのが困難なこと」 は、身近にいくらでも転がっているといえるのだ。
自らの行動は自分自身でさえ “予測不能”
であると主張する!? こじろう
見ていたくせに、イザ事態が悪化した途端に 「批判や非難に転ずる」 ことは珍しくない。
昨日某紙に 「落とし穴は 『ひみつの嵐ちゃん!』 のマネだった」 というタイトルの記事
があったが、その内容は、
・・・・・・・・ 人気グループ 「嵐」 が死亡事故に関与・・・?
ネット上でこんな内容の書き込みが増えている。
きっかけは8月27日に石川県の海岸で起きた事故。23才の新婚夫婦
の妻が夫を驚かそうとして友人たちと落とし穴を掘り、夫と妻が転落。
2人とも窒息死した。事故が起きた直後、ネットで 「嵐の番組をマネし
たのでは?」 という声が出てきた。
TBSの人気番組 「ひみつの嵐ちゃん!」 のことだ。事故の2日前の
25日の放送でメンバーの相葉雅紀が桜井翔を千葉の海岸に誘って落
とし穴に落とすシーンがお茶の間に流れた。
番組では穴の底に大量のクッションを敷きつめ、四方の壁が崩落しな
いように板状の素材で囲っている。安全性に配慮した企画だったが・・・。
「ネット上では 『 (事故は) ひみつの嵐ちゃんの相葉ちゃんのサプ
ライズをマネしたものでしょうか』 『番組スタッフは今回の事件に冷や
冷やしている』 などと書きこまれ、『嵐の番組のマネ?死亡事故でTV
局が落とし穴禁止の方向へ』 なんて気の早い書き込みもある。事故が
刑事事件に発展しそうなため番組の影響力に注目が集まっています」
(TV関係者)
事故を捜査している石川県警は 「現在、事故現場に居合わせた十数
人から事情を訊き、穴を掘った人については重過失致死での立件も視
野に入れて調べています。TV番組を参考にしたという話はまだ聞いて
いませんが・・・」 との回答だった・・・・・・・・・・・・・
というものである。
もう今から10日ほど前、このニュースが流れ始めた頃は自分の周りでも 「なんともいい
ようがないが、とにかく痛ましい事件」 という (現代風にいえば) 微妙な?見解が多
かったが、その後 「一緒に穴を掘った人たちが重過失致死で立件されるかもしれない」
などという報道を耳にするにつけ、 「大の大人が子どもじみたことをするからだ」 とか、
「あんなことをすればその結果は子どもでもわかるはずだ」 というような批判・避難めい
た論調が一般に目立つようになってきた気がする。
「落とし穴に落とす」 というイタズラは現代に始まったことではなく、むしろ一般的に娯楽
が少なかった昔の方が (少なくともこどもたちの間では) 盛んであったぐらいだろう。
今回の事故が上記記事のようにTV番組の影響の強いものなのどうかはまだよくわから
ないし、そうだとしてもそれを簡単に実行に移す行為はたしかに 「大人げない」 「浅は
かすぎる」 としかいえないかもしれない。しかし、それではもし身近で同じようなことを企
む人がいる際に、「その (助ける間もなく窒息死してしまうという) 結果を、ある程度正
確に予測できる人が果たしてどのくらい存在するか」 と問われれば、それは何ともいえ
ないのではないか。
TVニュースや新聞・雑誌などの解説を見聞きした後であればどうにでもいえることでも、
「イザその時点でその結果を予測して自ら取りやめる、あるいはそれを他人に助言など
するのが困難なこと」 は、身近にいくらでも転がっているといえるのだ。
自らの行動は自分自身でさえ “予測不能”
であると主張する!? こじろう