2011年11月10日

『見当たり捜査』???

「 『人の顔』 というものは、一度見ると意外に長い間記憶に残るものだ」 と耳に

したことがある。またそれを自分自身で今まで実感したことも少なくない。

さて昨日某紙に 「 『見当たり捜査』 好調の大阪府警、指名手配190人」 とい

うタイトルの記事があったが、その内容は、


・・・・・・・逃走中の容疑者を発見する強力な捜査手法の一つに、顔写真

     をもとに指名手配容疑者を逮捕に結びつける 「見当たり捜査」

     がある。大阪府警発祥の捜査手法とされ、捜査員は500人の

     指名手配犯の顔を記憶し、繁華街などで容疑者を見つけ出す。

     大阪府警では10月に17人を摘発し、前年同月の10人を上回

     った。

     10月27日夜、帰宅途中の捜査員が大阪市内天王寺区で強盗

     致傷容疑で指名手配中の男 (40才) がホテルから出てくるの

     を偶然見つけ、逮捕にこぎつけた。

     同6日には、捜査員3人が買い物客でにぎわう同市北区の商店

     街でカップルを見つけた。男 (33才) は山形などで無銭宿泊

     を繰り返し、詐欺容疑で指名手配中だった。女 (40才) も共

     犯関係が判明し、2人とも逮捕された・・・・・・・・・・・・・


というものである。

「△△捜査」 といえば、「おとり捜査」 などというのがすぐ思い浮かぶが、「見当たり

捜査」 などというのは、一般市民にはあまりなじみのない名称ではないか。少なくと

も自分自身は初めて耳にしたものである。

現在全国で約1000人存在する指名手配容疑者の5分の1が潜んでいるという大阪府

においてこの 「見当たり捜査」 はなかなか有効のようだが、それにしても一人の捜査

員が500人もの指名手配容疑者の顔を記憶するというのはなかなか大変なことではな

いだろうか。指名手配されるような人物は 「人相もそれなり?」 である場合が多いと

思われ、業務中以外のたとえば就寝中などにも 「悪人相」 が夢に出てきたりするとす

れば精神的な苦労も絶えないだろう。また善良な市民の側からすれば、 「似ている」 と

いうだけでいちいちいらぬ職務質問を受けざるを得ないことも少なくなさそうで、迷惑な

話でもある。

さて当局の捜査はともかくとして、冒頭にも触れたように、人の顔というものは誰でもそ

れなりの個性を有しているもので、たった一度しか見ていなくても案外その印象は残る

ことがあるようだ。もちろん 「あれ、この人 (の顔) 、どこかで見かけたような気が・・

・・・」 という程度の曖昧なものも多いだろうが、しばらく記憶の糸をたどるうちに、「ああ

そういえば先日訪れたあの銀行の 『不親切で横柄な』 スタッフだった」 などというこ

とを鮮明に思い出すこともあるものだ。

さらには立場を替えて、自らの側がどこかで一度でも見られた後に、さらに別の場所で 

「あの人、もしかしてあの時の・・・」 などと知らないうちに思い出されてしまうこともあ

りそうだからだから、いろいろな面で要注意でもある。

一歩外に出たら、「誰にどこで見られ、顔を覚えられているかわからない」 ということを

忘れず、加えて 「自分は人に覚えられやすい顔をしているか否か」 はそれなりに認

識しておくのが賢明な生き方の一つだろう。


散歩などで一度その姿を目に入れられた数か月後に
「ああ、あの時のワンちゃん」などと声をかけられ、
複雑な思いをすることのある!?    こじろう

  


Posted by こじろう117 at 00:03Comments(0)ペット