2011年11月01日

『具足』 なんですけど・・・???

「この担当者、いつもイヤな感じ・・・」 と思えば思うほど、その人物にあたってしま

うなどということは日常少なくない。だが、そういうどちらかといえば避けたい、苦手

なタイプの人も、その当人が全く気づいていない 「ほんのちょっとしたきっかけ」

で、逆に憎めない存在になってしまうこともあるようだ。

以前、家内が某信託銀行の市内にある支店を訪れた際のこと。その銀行には個人

的な預金口座などがいくつかあり、月に一回ほどの頻度で訪れるのだが、待ち順

番の関係からなぜかいつも同じ担当者の営業窓口にあたってしまうらしい。その担

当者、40代中盤くらいのベテラン女性行員とはいえ、イマドキの金融機関の窓口

担当としては珍しく?、応対が極めて機械的・事務的であり、さらには書類上の不

備などに対しての説明も横柄かつ不親切で、顧客側の方がその顔色を伺い、気を

遣わざるを得ないことが今までずっと続いていたという。

さてその日も案の定?その窓口に案内されたのだが、必要な書類の書き方につ

き、いつものつっけんどんな口調で、 「それでお客様これは 『グソク』 なんです

けど・・・」 という、そういう場面では耳慣れない言い回しが出てきたので、一瞬

「具足?」 「愚息?」 とその意味をはかりかねた。 鎧兜にしても、イセエビの

調理法にしても登場する場面ではないし、さりとてその担当女史が自らの息子の

話をいきなりし始めるのも合点がいかない。ほどなくして、話の脈絡から判断する

と、どうも 「 『蛇足』 なんですけど・・・と言いたかったようだ」 と推測されたの

だ。もちろんその場はそのままやり過ごしたが、その数日後たまたま義母がその

担当者の窓口を訪れた際にも同じように 「 『グソク』 なんですけど・・・」 という

のを耳にするにつけ、家内側の聞き違いでないことがはっきりしたようである。

その担当者自身は、言い間違いに全く気付いていないようで、その後の別の場

面でもまた冷たい感じで 「グソク」 が登場したらしいのだが、それからというも

の、その担当者にあたるたびに 「あの冷たい表情でまた何か面白い?ことを口

にしてくれるのでは」 と妙に期待?してしまい (もちろんその当人はそのように

見られているとは露ほどにも思っていないだろうが) 、以前ほどの苦手意識とか

イヤな感じを受けなくなってしまったという。人間の関係とか感情というものは、い

つなんどきどのようなきっかけで変わってしまうかわからず、本当に不思議なもの

といえるようだ・・・・。


ほんの少しのキッカケで飼い主との
関係が悪化することをよく心得てい
る!?         こじろう







  


Posted by こじろう117 at 00:03Comments(4)ペット