2013年06月07日

『1000円の返金』???(その3)

「こじろう117」・・・『1000円の返金』???(その1)・・・および・・・(その2)

・・・の続きである。

(その2) ではホテル側が 「自らの側の不祥事に対し 『1000円』 の返

金に応ずる」 とした措置の妥当性について検討したが、今回はその前提と

もなる 「客が食事を実際にしたかどうかの確認」 についてである。

今回問題となっているホテルにおける宿泊に関してはその100%が予約に

よる利用であることは疑いない。だが中のレストランに関しては必ずしもそう

でないため、予約した客以外には 「精算時のレシートの提示」 による確認

の後、返金措置がとられるという。

一般に 「自分自身が購入した商品を交換してほしいなどの場合にそのレシ

ートや領収証を提示する」 のは当然である。だが今回の場合はあくまでも

ホテル側の一方的な事情、それも本来あってはならない、いわば詐欺的行

為によるものであり、客側の落ち度がゼロであるというなかで、通常の商品

の返品や返金と同じような扱いにされる筋合いは全くない。

それでも仮にその部分を譲ったとして、今度はそのレシートの 「保管」 に

関する問題が発生する。というのも、業務上の経費処理に使用する場合は

ともかく、個人的な飲食に関するレシートや領収証を何日も保管する必要

性は通常全くなく、さらにはそういった習慣も珍しいものと考えられるからだ。

したがってその直後であればともかく、数週間もたってから 「レシートを提

示していただかないと」 と言われてできるはずがなく、それは逆にだまされ

た “被害者” である客の神経を逆なですること以外の何物でもない。

かといって、返金の求めにやみくもに応ずることもいろいろな意味で好ましく

ないとなれば、やはり今回の件を 「 (たかが1000円の) 返金で済ませ

ようとする」 手法自体に無理がある、と結論付けざるを得ないだろう。

5年ほど前、関西の老舗中の老舗、名門中の名門ともいえる超有名料亭グ

ループの中核店舗が突然の廃業を余儀なくされるキッカケの一つに 「食材

の使い回し」 などがあったことは記憶に新しい。

「その本来業務に関わることで失ってしまった信用や信頼は、小手先やその

場しのぎの策で簡単に取り戻せるものでない」 ことのわからない企業や組

織はいずれ自滅するしか・・・道はない。


飼い主の 「お詫びの行為」 がかえ
って自らの神経を逆なですることを
理解してほしい!?     こじろう





  


Posted by こじろう117 at 00:03Comments(0)ペット