2010年08月09日

まだいたのか? こんなヒドイのが!!!

昨日、某紙朝刊の “読者投稿” のコーナーに、「経験がないほどひどいタクシー」 と

いうタイトルのものが掲載されていた。その内容は、


・・・・・・ 親族が危篤との報を受け、幼い子どもを連れて病院へ駆けつけたのですが、

      M本駅から利用したタクシーでとても不快な思いをしました。

      子どもと大きな荷物を抱え、やっと乗り込んで行き先の病院を告げるとワンメ

      -ターのせいか 「あ~あ」 とガッカリした声を出し、猛暑日なのに車内に

      冷房をかけていません。「涼しくなりませんか?」 と声をかけたのに無視さ

      れ、運転もとても荒くて・・・と、今まで経験がないほどひどい対応でした。

      長時間客待ちをして近距離の客ならガッカリするのは理解できます。しかし、

      それがいやならばその旨を伝えるステッカーでも張ってほしいものです。

      M本は観光地であり、県外の方の利用も多いと思います。官民一体となって

      観光業のサービス向上に力を入れている今、一人一人の運転手もS州のホス

      ピタリティーを支える一員であるという自覚を持って業務に励んでいただきた

      いと思います・・・・・・


というものである。

今から20年ほど遡ると、大都市、地方都市を問わず夜ともなればまだ公共交通機関 (バス

・電車) が運行している時間にもかかわらず、すでにタクシー乗り場は長蛇の列というこ

とが珍しくなかった。当時はそんな状況の中、乗客側は 「乗せていただいている」、タク

シー側は 「乗せてあげている」 という雰囲気もあって、ずいぶん横柄で不愉快な応対を

するタクシーに乗ったという経験は自分自身も幾度となくあったような覚えがある (もちろ

ん当時といえど親切で気持ちのよい受け答えをしてくれる運転手がたくさんいたことも事実

であるが)。しかし、近年はその同じタクシー乗り場の路上に、「タクシー自身が長蛇の列

を作っている」 という状況があたりまえの光景になってしまい、さらには並んでいるタク

シーの先頭から必ずしも乗らなくてもいい、つまり一般のタクシー乗り場においてさえ、乗

車するタクシーを選べるということにもなっているという背景も手伝ってか、「乗務員の人

たちのサービス (精神) が格段に向上した」 と、少なくとも個人的には感じている。

それゆえに今回のこの投稿を見た瞬間、「まだいたのか? こんなヒドイのが」 という思

いをしたのである。

どのような業務においても、自分の思惑通りにいかないことは少なくないどころか、むしろ

思惑どおりになることの方が珍しいともいえよう。中にはそれだけをとれば 「ムダ」 とは

いわないまでも、ほとんど利益につながらないものがたくさん存在することすらある。タクシ

ー乗務員でいえば、投稿にもあるように長い客待ちの末にあたった客が 「ワンメーター」

であれば 「あ~あ」 と思いたい気持ちは理解できなくない。しかし、それは少なくともお

客の目の前で表現すべきことではない。一般にサービス業というものは、一つ一つはほん

のわずかな利益しか生まないとしてもその積み重ねによって成り立っているのである。さら

にその 「サービス業に携わる」 ということは単に自らの利益の追求にとどまらず、サー

ビスを受ける側の満足や感激というものを感じられるものでなければ、それは極端にいえ

ば 「人を騙して金品をむさぼり取る詐欺師のすることと根本の部分はさして変わらない」

とも考えられるだろう。

このようなヒドイ応対でイマドキよくタクシーの乗務員が務まるものだと驚いてしまうほどで

あるし、また非難、批判するのも簡単である。しかし、今回の投稿を読むことを通じて、業種

は違っても自分自身がその業務において、さらには仕事を離れた日常生活のあらゆる場面

において、「今回のタクシー乗務員の行動、姿勢を一方的に非難、批判できるのかどうか振

りかえるよい機会」 とすべきであるかもしれない。


散歩中に他の犬とその飼い主を見て
「イマドキ (基本的マナーを守れない)
こんなヒドイのがいるのか」 と思うこ
とがあり、反面教師としている!?
              こじろう










  


Posted by こじろう117 at 00:03Comments(6)ペット