2012年12月06日

『立腹?』・・・ それとも???

たとえば数十年ぶりに会った子どもの頃の友人から、 「気付いていなかった

と思うが実は当時、君に大変気の毒なことをしてしまったことがあるんだ。今

ここで謝罪するから、許してくれ」 と言われたとする。もちろんそのことの中身

にもよるが、立腹などする前に 「今さらそんなこと言われても・・・」 と、戸惑

ってしまうのが普通ではないか。

さて昨日の某紙 「電気料金、1軒から30年で384万円過大徴収」 というタ

イトルの記事の内容は、


・・・・・・・東北電力は4日、宮城県角田市の一般家庭1軒から30年以上にわ

     たって電気料金約384万円を過大徴収したと発表した。過大徴収分

     は昨年2月に返却したという。

     同社によると、県内での過大徴収は今回で11件目。

     1977年12月~2011年1月、深夜電力契約と一般 (電灯) 電力

     契約のメーカーの配線を誤り、深夜電力を二重に徴収していた。一昨

     年からの同社の自主点検で発覚した。

     同社は 「再発防止の徹底に努めたい」 としている・・・・・・・・・・・・・・


というものである。

33年といえば約400月。件の一般家庭は電気料金を月平均で約 「1万円」

ずつその長期間にわたり余計に払っていたということになる。もっとも、ある月

から急に電気料金が2倍になるようなことがあれば 「どうもおかしい」 などと

疑うかもしれないが、その家に入居して最初からたとえば2万円前後の請求

があったとすれば 「まあ、そんなものか」 と考えて、支払い続けるのがごく

普通のケースかもしれない。

それにしても、突然電力会社の担当者が訪ねてきて 「申し訳ありません。弊

社の手違いで、今までお支払いいただいた電気料金のうち 『380万円』 ほ

どをお返しさせていただくことになりました」 などと言われた際、その家の人

たちが 「どのような反応を示したのか」 が大変に興味深い。というのも、数

千円や数万円という程度の額なら 「ああ、そうですか」 で済まされても、さす

がに、 “数百万” 単位を提示されれば、 「何かのTV番組の “ドッキリ” コ

ナーではないのか?」 とか、 「新手の (還付金的) 詐欺の類では?」 く

らいに考えてしまってもおかしくないからだ。

まあ、よほど裕福でお金に無頓着な一家でもないかぎり、一旦は 「今頃そん

なことを言ってきやがって。ふざけるな」 と立腹などしたとしても、内心は全く

予期せぬ大金がまさに 「転がり込んで込んできた」 ことで 「こんなことが現

実に起こるとは、長く生きていればラッキーなこともあるもんだ」 とほくそ笑む

ことになるのではないか。

ところで、 「こういったニュースを見て 『もしかしたら自分の家でも・・・』 など

と妙な期待をし、電力会社に問い合わせたりする人」 がどのくらい存在する

のか、についてもぜひ知りたいものである。


いつものオヤツが飼い主のうっかりミスで
遅れて出された際、 「申し訳ないから今日
は普段の2倍あげよう」 などと言われて
も決して戸惑いはない!?    こじろう







  


Posted by こじろう117 at 00:03Comments(2)ペット