こじろう１１７

一口に　「友人」　といっても実にさまざま。おたがいに　「親友」　「真友」

と思えるような関係もあれば、一方が勝手にそう　（友人だと）　言っている

だけで、相手からすれば単なる　「知人」　といったケースも結構ある・・・だ

ろう。

さて昨日の某紙　「定年後の同窓会でガッカリする人も　　旧友より身近な

友人３人が大事」　というタイトルの記事の内容は、


・・・・・・・定年を機に旧交を温めようと久しぶりに同窓会に出てみようと考

　　　　　える人は少なくない。

　　　　　「家で夫婦２人きりの生活になったが、妻は友達としょっちゅう出か

　　　　　けるのに、自分にはあまり友達がいない。付き合いを増やさなけ

　　　　　ればと思って、同窓会に出てみたのだけど……。思い出話で盛り

　　　　　上がったのは最初のうちだけ。だんだん　“やっていた仕事”　とか

　　　　　“前の肩書き”　の話題になってちっとも面白くない。みんな暇だか

　　　　　らしょっちゅう同窓会の誘いがくるけど、もう行く気がなくなった」

　　　　　（65歳男性）

　　　　　こんな思いをしているのはこの男性だけではない。介護ジャーナ

　　　　　リストの小山朝子氏が指摘する。

　　　　　「友達が多くいれば幸せかというと、必ずしもそうではありません。

　　　　　交友関係が増えれば、その分煩わしさが増えるとも言えます」

　　　　　実際に、三菱総合研究所の調査では　「友人が3～5人」　の男性

　　　　　が　「幸せな人」　の54％を占めるという結果が出ている。

　　　　　「交流する人数はその人にとって適正な数でいい。無理をして多

　　　　　くする必要はないのではないでしょうか。高齢になってからの時間

　　　　　は貴重です。人間関係に思い煩うことなく、自分にとって楽しい時

　　　　　間を追求することをおすすめします」　（同前）・・・・・・・・・・・・・・・・


というものである。

「旧友より身近な友人３人が大事」　というが、そもそも旧友と身近な友人

とでは出会う頻度も密度も異なるハズ。つまり　「旧友は旧友として」　「身

近な友人は身近な友人として」　それぞれそれなりの付き合いを続ければ

いいだけのこと。　「どちらを大事にするか」　など決める必要などないし、

それを他人にとやかく言われる筋合いもない、というもの。

まあいずれにせよ自ら　「わたしには友人が多いから」　などと吹聴する

輩にかぎって、その　（友人とされる）　相手からは　「冗談じゃない。あん

なヤツ、仕方ないから相手をしているだけなのに」　と　（陰で）　言われ

ている可能性が高い、のはたしか・・・だ。


「イヌ友」　を欲しいと思ったことは
特にない！？　　　　　　　　こじろう