こじろう１１７

「好みの味」　は人それぞれ。長いこと一緒に暮らしている夫婦でも、それを

同じにすることは容易ではない・・・ハズだが、そこで昨日の某紙　「キッチン

ハラスメント　『美食探偵』　から広がる被害者の声！　『おふくろの味』　の

押しつけは妻にとって苦痛」　というタイトルの記事の内容は、


・・・・・・・中村倫也主演の人気ドラマ　『美食探偵 明智五郎』　放映後に　「キ

　　　　　ッチンハラスメント」　というワードがSNSでトレンド入りし　「心当たり

　　　　　がある」　「私も被害者」　と多くの女性視聴者が反応した。

　　　　　同ドラマで描かれた夫婦間における　「キッチンハラスメント」　とは、

　　　　　
　　　　　【夫の母から大量の手作りの煮物が宅急便で届く】

　　　　　夫　　「おふくろからか…そうやっておふくろが色々送ってくれるから

　　　　　　　　　食費が浮いて助かるな」

　　　　　妻　　「かずひろさん、あのね…前にも言ったけど、もう冷蔵庫がいっ

　　　　　　　　　ぱいなの…かずひろさんからお母さんに、もう荷物送ってもら

　　　　　　　　　わなくてもいいからって言ってもらえないかな」

　　　　　夫　　「お前がどんどん食えばいいんだよ」

　　　　　妻　　「私、こういう味付けがあんまり…」

　　　　　夫　　「こういう和食の方がヘルシーなんだぞ」

　　　　　妻　　「ヘルシー? これが。この砂糖と醤油たっぷりの真っ黒の煮物が…」

　　　　　夫　　「お前のお得意な脂っぽいパスタやグラタンより、よっぽどましな

　　　　　　　　　んだよ」

　　　　　妻　　「もういやああ!」

　　　　　【我慢し続けてきた妻がここでキレて料理をぶちまけるも、さすがにマズイ

　　　　　と思ったのか　「ごめんなさい」　と謝りると夫は妻をバチーンと平手打ち】

　　　　　夫　　「なんてことしてんだよ、お前! 食べ物を粗末にするなんて、小学生

　　　　　　　　　でもわかることがわかんないのか! 食え! 拾ってぜんぶ食え!」

　　　　　【そして…妻は床の落ちた姑手作りの煮物を泣きながら食べる】

　　　　　
　　　　　というものだった。

　　　　　一応　「キッチンハラスメント」　は料理の味や盛り付け、台所や食材管理

　　　　　にまつわる　“イヤがらせ”　とされいるが、ドラマはその中でも　“おふくろの

　　　　　味の押しつけ”　に焦点を当てていた。

　　　　　このシーンを見た女性視聴者からはネット上に共感の言葉が並んだ。

　　　　　＜たしかにあのキッチンハラスメントは辛いわ～、料理好きの妻なら耐えら

　　　　　れない＞

　　　　　＜DVやモラハラはだいぶ浸透したけど、このキッチンハラスメントも知って

　　　　　ほしい＞

　　　　　＜　「おふくろの味」　を大切にしたい気持ちは分かるけど、妻にとっては苦

　　　　　痛でしかない＞

　　　　　一方的な　「おふくろの味」　には要注意だ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


というものである。

「夫が妻をバチーンと平手打ち」　「妻は床の落ちた姑手作りの煮物を泣きながら

食べる」　シーンなど、　「テレビドラマ」　ならでは、のことでかなり現実離れしてい

る・・・と信じたいが、奥さんの前で　「おふくろの味」　を安易に持ち出してトラブル

になる　「バカダンナ」　が世間に結構いる事実は否定できないだろう。

幼少期からの　「味」　に関する好みを変えることはたしかに容易でないが、ほぼ

毎日　（毎食）　奥さんに用意してもらいながら、いつまでも　「おふくろの味」　に

こだわり、まして　（それと異なるからと）　不平を漏らすような　「ご主人」　は遅か

れ早かれ家族に　（見）　捨てられるのがオチ・・・というものだ。


「おふくろの味」　とはどういうものか、
まったくわからない！？　　　こじろう