こじろう１１７

かつて　“高額納税者　（番付）　”　なるものが公表されていた頃、プロスポーツ選手と

か芸能タレントなどの納税額　（推測される収入額）　を新聞紙上などで見ては、ため息

をついた人は多かっただろう。しかしその中で、それが極めて浮き沈みが激しく、まさに

「一寸先は・・・」　という世界でのものだと、冷静な思いを巡らせた人はどのくらいの割合

でいたのだろうか。

さて昨日某誌で　「一発屋芸人　全盛期と現在の月収差」　というタイトルの記事を見つ

けたが、その内容は、


・・・・・・・　まるで花火のごとくドーンと光って消えていく一発屋芸人たち。１１日に某TV

　　　　　　局が放送したバラエティ番組で、一発屋芸人たちの全盛期と現在の月収が明

　　　　　　らかにされた。その　（全盛期の月収による）　のランキングは、


　　　　　　第１位　　波田陽区　　　　（全盛期）　２８００万円　　（現在）　２０万円

　　　　　　第２位　　長州小力　　　　（全盛期）　２０００万円　　（現在）　　５万円

　　　　　　第３位　　長井秀和　　　　（全盛期）　１８００万円　　（現在）　１５万円

　　　　　　第４位　　ムーディ勝山　　（全盛期）　　６４０万円　　（現在）　１６万円

　　　　　　第５位　　ダンディ坂野　　（全盛期）　　４１０万円　　（現在）　２２万円

　　　　　　第６位　　小梅太夫　　　　（全盛期）　　４００万円　　（現在）　９００円


　　　　　　と続く・・・・・・・


というものである。

「全盛期」　がどのくらい続いたのかは芸人ごとにそれぞれだとして、第１位の　“月収”　

２８００万円というのには驚くが、たしかに当時、大げさにいえばどの時間帯にどのチャン

ネルにしてもその顔を見たような憶えがあることからすれば、それもさもありなんというと

ころだ。また現在の月収に関して　「９００円」　というのは、こんなところでも笑いをとろう

とする芸人のことで真実かどうかはともかく、総じてそのギャップの大きさはなかなか興

味深い。　「浮き沈みの激しい芸能界」　の一面を示すものとして話題のタネの一つくら

いにはなるだろう。

ところで最近は、その　「一発屋」　経験者が逆にそれをネタに復権？復活？し、以前と

同様の、場合によってはそれ以上の成功？を収めているケースなどもあるようだ。芸能

界のような特殊な世界でなくても、一般の社会において誰もが　「全盛時の力がいずれ

衰えていく」　のは当然である。ただしその際に　「ただ単に落ちぶれていくか、それとも

それなりにその地位などを維持していけるか」、さらには　「そうしたい　（地位などを維

持したい）　のか」　は、まさに人それぞれであり、基本的に他人にとやかく言われる筋

合でないのはいうまでもない。


かつて飼い主の前でできた　“芸”　の
いくつかはすでに封印してしまった！？
　　　　　　　　　　　　　　こじろう