『オヤジギャグ』 の “逆襲”???

こじろう117

2010年02月09日 00:32

8日、たまたまあるスーパーマーケットを訪れると、食品売り場の一角にこの時期恒例の

「合格祈願グッズ」コーナーがあり、、実に様々な商品が所狭しと並べられていた。

“商魂たくましい”菓子メーカーの思惑と、“ワラにもすがりたい”受験生の心理がうまく

マッチしてこの手の商品が年々売り上げを伸ばしているらしい。その売り場の張り紙によ

ると、“受験の時に買いたい合格祈願のお菓子”の上位は、

1.「キットカット」(受験に“きっとかつ”・ネスレ)

2.「ウカール」(試験に“うかーる”・明治製菓)

3.「ハイチュウ」(大学に“はいっちゃう”・森永製菓)

などであるという。

しかし、ちょっとまてよ。よくよく見るとこれらはすべていわゆる、『オヤジギャグ』そのものの

“ノリ“ではないのか、普段は完全に“バカ“にしているくせに、イザとなるとその『オヤジギャグ』

に縋ろうとするのは、いかにも「虫がよすぎる」のではないのか、と気づくのにそれほど時間

はかからなかった。

しかし、逆にいえば一年のうちの今だけは、『オヤジギャグ』が市民権を得るだけでなく、受験生

の合否のカギを握る?ほどの力を有していることで、日常蔑まれている『オヤジギャグ』の“逆襲”

の時期といってもいいのかもしれない。

専門家によると、一口に『オヤジギャグ』といってもさまざまなものがあるらしいが、中でももっと

も有力なのが、「ダジャレ」であるようだ。「ダジャレ」の“もと”である「シャレ(洒落)」とは本来

知識や教養を示す気の利いた「ことば遊び」の一つであり、その歴史は大変古いものである。

つまり現代でも、その流れをくむ「ダジャレ」は、その人の“教養程度”や“頭のキレ”が試され

る高度な知識遊びであるともいえる。

したがって、『オヤジギャグ(ダジャレ)』を軽蔑する若者(特に若い女性)には、「それなら自分

オリジナルの気の利いた『オヤジギャグ』の一つでも作れるのか」と言いたいくらいである。

その“難しさ”にぶつかってはじめて、「まだまだ自分は知的レベルを高めるための修行が必要

である」と痛感することだろう。

もっとも、そんな『オヤジギャグ』にも、もちろんレベルの差は存在する。たとえば、「ニューヨーク

で“入浴”する」などというのは、そこに何の教養も見いだせないし、そもそも意味がまったくわか

らない“低級品”である。したがってこういうのは素人に非難されたり、言ったオヤジが周囲から

敬遠されてもしかたがない。

しかし、大事な会議中に「ウトウト」してしまい、それを上司に見咎められたようなときに、とっさに

「睡魔に負けて“スイマ”セン」などという、“特級”の『オヤジギャグ』が言えたものなら、その上司

からの評価は一気に上向き、さらにはその場にいた女子社員にはその日以来“尊敬”の眼差しで

見つめられるようになることは間違いないだろう。

『オヤジギャグ』の世界はさように“奥が深い”のである。


飼い主の『オヤジギャグ』が炸裂した
瞬間に、「ヤラレタ!」と降参して、
ひっくり返る!?    こじろう






関連記事