いわゆる “有名人” となることで、さまざまな恩恵に与れるのはもちろんだが、
その代償?として受け入れざるを得ない?ものも、やはりそれなりに存在する
ようだ。
さて昨日の某紙 「自称・福山雅治 『一審判決重過ぎて不当』 名古屋地裁」
というタイトルの記事の内容は、
・・・・・・・・スーパーでカツカレーなど1500円相当を盗んだとして、窃盗罪に問
われた自称 「福山雅治」 被告の控訴審が21日、名古屋高裁であっ
た。男の身元は捜査段階からわからず、起訴状も 「氏名不詳」 のま
ま。被告は、懲役8月を言い渡した一審の岐阜簡裁の判決は 「重過
ぎて不当」 と主張した。
男は自称46歳。前科があり、かつてはアナウンサー 「山川静夫」 を、
最近は超人気タレント 「福山雅治」 を名乗っている。
一審判決によると、昨年8月16日午後1:30頃、岐阜県内のスーパー
でロースカツカレーなどを盗んだとされる。
この日は拘置所から支給されるグレーの作業着姿で出廷。裁判長に
名前を問われると、躊躇なく 「福山雅治です」 と答えた。続けて 「本
籍は名古屋市中村区則武あたり・・・、あとはおぼえてない。住所不定、
無職です」 と述べた。
弁護人によると、身寄りもなく戸籍なども確認がとれない。記憶喪失で
なく、責任能力も争っていない。
裁判長は裁判記録に添付された写真で 「同一人物と確認した」 と説
明。刑事訴訟法規則などによると、被告人名前や住所が 「不明」 で
も公判に支障はない。後に偽名と判明してもそれだけで起訴が無効に
なることはない。
男は拘置所でも 「福山雅治」 名で勾留されている・・・・・・・・・・・・・・・
というものである。
「福山雅治」 氏が、 「 『女性の好きなタレント』 の類のランキングで常にトップ
を争うほどの超イケ面有名人」 であることは、芸能関係の情報に極めて疎い中
高年男でも知るところだが、 “偽名” とわかっていても、拘置所や刑務所の中に
「福山雅治」 と呼ばれる被告人や受刑者がいると聞けば、当の 「ご本人」 はも
とより、 「ファン」 の人々にとっても気分はよくないだろう。まあ、こういうのも一種
の “有名税” として受け入れざるを得ないとしても、 「なぜ、わざわざ自分の名
前を・・・」 とぐらいは言いたいところではないか。
ところで今をときめく 「超、イイ男」 の名の借用はまだわかるとして、今さら?御
歳79歳の 「山川静夫」 氏が登場するところがなんとも興味深い。 (自称) 40
代中盤の 「福山」 被告にとっておそらく最も多感だった10代の頃、NHKの看板
アナとして毎年のように “紅白歌合戦” の (総合) 司会で、 「おやじギャグ」
(当時はそういう言い方はなかったが) を連発していた同氏に強い憧れを抱いて
いた・・・あたりがその理由かもしれないが、いずれにせよ 「山川氏」 と 「福山氏」
(の二者択一だとすれば) 、そのギャップを埋めるのはなかなか難しそうだ。
“有名税” を支払うくらいなら、無名でかまわ
ないので 「ヒッソリノンビリ」 暮らしたい!?
こじろう