こじろう１１７

いかなる　「業務」　にも　（傍からはわからない）　それなりの苦労や心労、

悩みといったものがある、のはたしかなこと。

さて昨日の某紙　「東京ディズニーランドで労災認定　『着ぐるみ』　で腕に

激痛」　というタイトルの記事の内容は、


・・・・・・・東京ディズニーランド　（ＴＤＬ、千葉県浦安市）　でキャラクターの

　　　　　着ぐるみを着てショーやパレードに出演していた契約社員の女性

　　　　　（２８）　が、腕に激痛が走るなどの疾患を発症したのは過重労働

　　　　　が原因だったとして、船橋労働基準監督署が労災を認定していた

　　　　　ことがわかった。

　　　　　認定は８月１０日付。遊園地のショーなどの出演者が出演中の転

　　　　　倒などによる負傷で労災認定されるケースは少なくないが、事故

　　　　　によるけがでない疾患は過重業務との医学的な因果関係の判断

　　　　　が難しく、労災が認められる例は珍しいという。

　　　　　女性は２０１５年２月からさまざまなディズニーキャラクターに扮し

　　　　　てショーやパレードに出演していた。

　　　　　女性は１６年１１月ごろから左腕が重く感じ、手の震えが止まらな

　　　　　くなったが休みを取りにくく出演を続けた。１７年１月に入って症状

　　　　　は悪化。左腕をあげると激痛が走り、左手を握っても感覚がなくな

　　　　　ったという。病院で診察を受け、神経や血流の障害で痛みが出る

　　　　　「胸郭出口症候群」　と診断された。治療のため休職し、しばらくは

　　　　　自由に腕を動かせなかったという。

　　　　　雇用契約は１年ごとの更新で１６年１１～１２月のパレードの出演回

　　　　　数は計５０回にのぼった。１６年末に出演したクリスマスパレードの

　　　　　衣装は首の動きが制限され、重さが１０キロ近くあった。この衣装を

　　　　　着て、１回４５分のパレードの間、両手を顔より上にあげているよう指

　　　　　示されていたという。

　　　　　２年弱の出演期間中に２０～３０キロの衣装を着ることもあったといい、

　　　　　首から肩、腕にかけて負荷がかかる業務に継続的に従事したことが

　　　　　発症の原因と認められた。症状は改善しつつあるが完治はしていな

　　　　　い。女性は業務量を減らしての復職を求めている。

　　　　　ＴＤＬを運営するオリエンタルランドの広報部は取材に対し　「あっては

　　　　　ならない残念なことで真摯に受け止めている。トレーナーの配置やコ

　　　　　スチュームの改善など、これまでの対策に万全を期していく」　として

　　　　　いる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


というものである。

自身も数十年前の学生時代、学園祭の客寄せの一環で　「トラ」　の着ぐるみ

で身を包んだことがあるが、ほんの数十分程度で　（１１月初旬という時期に

もかかわらず）　「汗だく」　になり、結構疲れた・・・ことをおぼえている。

まあそれでも、特に東京ディズニーリゾートにおけるキャラクターの　「着ぐる

み」　関連の業務　（に就くこと）　はなかなかのあこがれのようで　（キャラク

ター）　に　「扮したい」　若者が多い、と聞いたことがあるだけに、上記記事

の内容はそれなりに巷の話題になるのでは。

ところでなんとも興味深いのが　「女性は　『さまざま』　なキャラクターに扮して

いた・・・」　の部分。担当はそれぞれ　「ミッキー専門」　「ドナルドダッグ専門」　

ような形だと勝手に思い込んでいた自分には意外な事実だが、いかなる業務、

仕事もただ　「それだけをこなしていればいい」　というほど甘くない・・・ようだ。


飼い主に変な格好をさせられること
に不満を言いたい！？　　　こじろう